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外貨預金のリスクヘッジ・リスク回避

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メリット , リスク , 外貨預金 , 為替変動 , 資産運用

こんにちは。今回は、マネーコラムニストの西山美紀さんに、初心者でも外貨預金のリスクを抑えられる方法を教えていただきます。


日本は超低金利時代で、金利が高めの外貨預金が気になっている人もいるかもしれません。とはいっても、外貨で預金をすると、通常の円で預金するのとは違うリスクがあることをご存じでしょうか。「え?リスクって何?」と思ったかたに向けて、どんなリスクがあるのか、そのリスクをできるだけ低くするにはどうしたらよいのかを、初歩の初歩からお伝えします!

外貨預金のリスクとは

外貨預金のリスクには、"為替"があげられます。この場合の為替とは、異なった通貨同士の交換比率のこと。"為替レート"という言葉を使われることもあります。

「え? 為替って何?」というかたに向けて、もう少しかみ砕いてお伝えしますと、"異なった通貨同士の、需要と供給のバランス"と考えてみてください。

米ドルと円との為替の関係

円よりも米ドルが欲しい人が増えれば、ドルの価値が上がり、円の価値が下がるため「ドル高(円安)」になります。逆に、米ドルよりも円が欲しい人が増えれば、「円高(ドル安)」になります。みんなが円やドルを売り買いすることによって、常に変化しているんですね。

例えば、"1ドル=100円"だったときに、1万円をドルに換えた場合は、100ドルになります(ここでは、ややこしくなるため手数料については省きます)。1年たって円に戻そうと思ったときに、たまたま同じ"1ドル=100円"であれば、また100ドルを円に戻すと、1万円になります(さらに、1年分の利息がつきますが、ここでは利息については省きます)。

では、1年たったときに、"1ドル=150円"になっていたらどうなるでしょうか。100ドル持っているので、円に換えると1万5000円になるわけです。ラッキーですね!
逆に、"1ドル=50円"になっていたら、100ドルを円に換えると、5000円になってしまうのです。悲しいですね...。

わかりやすい例として、大きな円高、大きな円安になった場合でお伝えしましたが、外貨預金の場合は、さらにこの交換タイミングが2回あることに要注意です。米ドルの預金なら、どんなタイミングで円から米ドルにかえるか(1回目)、米ドルから円に戻すか(2回目)。

例では省きましたが、さらに、交換する際の手数料(為替手数料)が差し引かれ、預金に対しての利息がプラスされます。この為替手数料と利息については、最初からわかっていますが、"為替"だけは、誰にも読むことができないので"リスク"と言えるのです。
ここで、「いやいや、金融のプロだったら為替は読めるでしょう? こっそり教えてくれればいいのに...」と思ったかたもいるのではないでしょうか。

為替の動きは読めるもの?

では、金融のプロなら、為替の動きは読めるのでしょうか。

もし「1週間後に●円の大きな円高になる」とか「あさってには1ドル●円の円安になる」なんていう予測を入手できれば、そのタイミングにあわせて外貨を売買すればいいのでは?と思いますよね。

為替変動の予測は可能なのか?

実際に、新聞でプロが為替の予測を書いているのを見かけます。ただし「来月は1ドルいくら!」というのではなく、「来月は1ドル●円~●円あたり」といった具合に、かなり幅を持たせた予測です。ある程度の円高傾向にある、円安傾向にある、という流れは読めたとしても(もちろん、外れる場合もあります)、為替は非常に複雑な要因がからみ、突発的な出来事でどちらかに大きく振れることもあるので、ドンピシャ!な正解は、誰にも言えないのです。

そもそも、仮に「来週●円になる」なんてことがわかったら、売買する人が増え、需要と供給のバランスが崩れて、結局はその金額とは変わってしまいますよね。

やはり、「為替がいつ、どうなる」ということは誰にも読めません。

だからこそ「為替のリスクがある」という前提で、外貨預金をする必要があるのです。

為替のリスクを避けるには?

「為替を読めないのなら、為替のリスクは避けられない。だったら外貨預金なんて怖い!」と思われたかもしれません。

いえいえ、為替のリスクを少しでも避ける方法があります。
それは、外貨をまとめて買わずに、少しずつタイミングをずらして買っていくことです。

リスクヘッジ方法「積み立て」

例えば、毎月一定額を買っていくという「積み立て」の方法があります。
日本円で一定額ドルを買っていけば、円安のときはドルを少なく買い、円高のときはドルをたくさん買えることになります。円安のタイミングでわざわざドルを買うのはもったいないですよね。積み立てなら、円高のときにドルをたくさん買えることになり、円安のときは少なく買うことになるので、自然に"高値掴み"を防ぐことができるのです。

外貨預金で積み立てをする場合、大きな得を目指すことはできませんが、大きな損をすることが減るというわけです。

積み立てで買うメリットは他にもある

積み立てには、他にもメリットがあります。それは、「円高や円安のニュースに惑わされることがなくなる」ということ。

人は、大きなニュースに出くわすと、身動きができなくなるものです。株であれば、株価が大きく下がると、怖くて売ってしまうというケースが多々あるのです(筆者も昔、大失敗して学びました...)。

本来、株価が大きく下がったら、むしろ「買い」なんですよね。ですが、そういった局面で手を出すのは心理的に非常に難しいもの。それは円高や円安でも同じです。いったいいつが買い時か、初心者にとって判断がつかなくなってしまいます。

そこで、積み立てによって毎月自動的に、機械的に買っていけば、ニュースなどにとらわれずに確実に続けていくことができるのです。

そして、「今円に戻したら、プラスが出るな」と思ったタイミングで円に戻せば、利益を出すこともできるでしょう。

外貨預金のリスクがもうひとつ

外貨預金にはリスクがもうひとつあります。それは、預金保護(ペイオフ)の対象外ということ。

円の普通預金や定期預金なら、預金保護法で守られていて、万一金融機関が預金の払い戻しができなかった場合にも、一定額の保証があります(ペイオフといいます)。ところが外貨預金は、万一金融機関が破たんしても預金の払い戻しが保証されていません。

ですので、外貨預金は、余裕資金で始めることをおすすめします。

ただし、手数料には要注意

先ほど、円高、円安の例をあげるときに、手数料についてはややこしくなるので触れませんでしたが、実は銀行によって、為替手数料が大きく異なります。

せっかく外貨預金の金利が高くても、為替手数料が高かったら、プラスになる分が減ってしまうので要注意。

外貨預金を考える際には、できるだけ手数料が安いところがいいでしょう。「手数料が高ければ、とれたてピチピチのドルが買える!」なんてことはありません...。買うものは、同じですから。

まとめ

日本円だけを持っていると、将来インフレになった場合に、自分の資産が目減りしてしまいます。自分の資産のうち、外国の資産を少しずつ増やしていくことで、インフレに対抗できます。外国の資産を持つといっても、なかなか一歩を踏み出せないという人は、まずは外貨預金で、月々500円ずつなど積み立てにトライしてみてはいかがでしょうか。

外貨預金を始めたら、積み立てて上手に貯めていきましょう。
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