ホーム エンタメ 「"日本を健康にする"イノベーション」GINZA CROSSING Talk 谷田千里さん

エンタメ

公開:

「"日本を健康にする"イノベーション」GINZA CROSSING Talk 谷田千里さん

タニタの「日本を健康にする」イノベーションは多岐にわたります。さまざまな異業種とのコラボレーションで新製品を開発。「タニタ健康プログラム」は、谷田さんが社長就任時に赤字だった事業を磨き上げ、あらたなビジネスモデルとしてよみがえらせたものです。そして、タニタ独自の働き方改革「日本活性化プロジェクト」の狙いとは?

尾河眞樹さん:
今回のゲストは株式会社タニタの谷田千里代表取締役社長。お気に入りの一品とは?

谷田千里さん:
今日は仮面ライダーベルトを持ってきました。私がファンだという話ではなく、技術の話として、一番わかりやすいかと思ってお持ちしました。そもそもの音楽とか音声などのデータが、こちらのベルト側に入っています。装着するカードやミニカー自体は安く、ビジネスモデル的にはオプションを安く売れるのです。
おもちゃ業界も、ビジネスモデルも含めて、ものすごく進化しています。ものづくりをされているかたはいろいろなこと考えられていて、新しいテクニックが入っています。

尾河眞樹さん:
いろいろな企業さまともコラボをされていますが、やっぱりそこは、健康がテーマという形になっているんでしょうか。

谷田千里さん:
皆さん、真面目に健康を考えられているメーカーですが、「タニタ」とつくと、お客さんにも理解されやすいようです。1月にカシオから発売された栄養士向けの電卓ですが、その電卓を使うと、おにぎりをひとつ余計に食べてしまったとき、そのおにぎりを消費するのにどれぐらいの運動が必要かを教えてくれるのです。栄養士だけではなく個人でも使える優れものです。

コラボレーション先とは最初にけんかになったりもしますが、面白いものができます。エースコックさんには、スープを残すと提案したところ、「残すという概念は出てこなかった」と言われましたが、パッケージに「ここまで残したら塩分が何グラム減るか」と入れていただきました。

尾河眞樹さん:
タニタの健康プログラムに関しまして、簡単にご説明ください。

谷田千里さん:
歩数計や血圧計などがIoT機械になっていて、サーバー上にデータが集まり、それをもとにアドバイスするものです。
最初は赤外線、次の機種からはNFCと改善させていきました。そのデータを見ていると、体重が下がって、歩数が上がっている。これは医療費が下がるのではないかと気付きました。比較してみると1割弱ほど下がっていたので、これだと思い、医療費を下げることについて対価をいただくというビジネスモデルに変えたのが、タニタ健康プログラムです。

日本を健康にするために、タニタが一企業としてデータを抱えるのではなく、再利用しやすいようオープンにしようと、今、取り組みを進めています。

尾河眞樹さん:
タニタでは働き方改革に着手していて、その名も「日本活性化プロジェクト」ですが、一体、どんな取り組みなのでしょうか。

谷田千里さん:
「日本活性化プロジェクト」は、社員が会社を辞め、個人事業主になって業務委託に変わるというしくみです。タニタの業績が悪いときに、転職したいと言われても止められない。どうしたら協力してもらえるのか考えたところ、可処分所得が減らなければ苦しい中でも残ってもらえるのではないかと思いました。

また、タニタでも、メンタルが不調になる人が何人か出ました。何がいけないのかを突き詰めていくと、心の在り様です。従業員は「やらされ感」があって、疲弊してしまうのではないか。一国一城の主になった方が、心の健康にもいいのではないかと思いました。

日本が製造業をやっていくのであれば、ものづくりのノウハウを若手に継承しなくてはいけませんが、時間制限があると厳しくなります。それをどうしようかというとき、この制度は働き方革命の中心だと思いました。タニタというよりも日本を再度、復興させるためには、働き手の主体性を促すこのしくみが必要ではないかと思い、「日本活性化プロジェクト」としました。

契約に入っていませんと断るのは可能です。しかし、長期的に考えるという形があるので、取捨選択していただければ、成果報酬という契約もできます。個人事業主、フリーランス化の流れはすでにありましたので、これから増えていくと思います。

尾河眞樹さん:
健康的にいきいきと働くために必要なこととは?

谷田千里さん:
健康で高いモチベーションを維持する秘訣は、楽しく働くことだと思っています。楽しく生きる。体の健康は結構、皆さんいろいろとケアされていますが、心のケアはあまりされていません。いろいろなところに触手を伸ばしていただくと、思わぬ発見があったり、思わぬ出逢いがあったりして、楽しみながら行うことが、健康にいいのではないかと思っています。

ソニー銀行で口座開設

関連タグ

尾河眞樹日経CNBC谷田千里

おすすめ記事

エンタメ

最新記事