ファイナンシャルプランナーの深田晶恵です。
年末年始のお休みにオーストラリア・タスマニアに行ってきました。
ずっと訪れてみたかったタスマニア。念願が叶ったうえ、想像を超える楽しい旅となりました。FPならではのお金の準備についてと、あまり知られていない「美味しく、見どころいっぱいのタスマニア」をお伝えしたいと思います。
まずはお金の準備から。旅のお供はもちろん Sony Bank WALLET です。キャッシュカードとVisaデビットが一体型のこのカードは、2016年にリリースされて以来、海外旅行での私の必須アイテムとなっています。
海外でVisaデビットを利用する際、外貨普通預金から直接決済されるという優れもので、現地のATMで現地通貨を引き出すこともでき、クレジットカードより格段に便利でお得なカードなのです。
行きたい国があるなら円高の時に外貨預金で準備するのがお勧め!
今回の旅のプランは、出発前の約8ヶ月前の4月に立てました。そのころは、1オーストラリアドルは88円くらいでした。現地で使うお金は、旅行の直前に豪ドル預金をするつもりで、渡豪の頃にはもう少し円高になるといいなと期待していたのですが...。円高どころか米ドルやユーロと同じようにどんどん円安が進み、10月には94円まで豪ドル高になってしまいました。
さらに円安になることに不安を覚え、10月から12月まで月3万円相当の豪ドルを外貨預金に積み立てをして準備することにしました。ちょっとしたリスクヘッジです。積立額で足りない分は、日々為替レートをチェックしながら、少し円高になった時にスポットで豪ドル預金をする作戦です。為替チェックは、Sony Bank WALLET アプリにある「レート電卓」を活用。リアルタイムレートが表示されるので便利ですよ。
Sony Bank WALLET のよさは、行きたい国の通貨を円高の時に準備できること。クレジットカードは、支払い時の為替レートでの決済ですから、自分ではコントロールすることはできませんが、Sony Bank WALLET なら事前準備をすることでコントロールが可能になります。ワクワクしますね!
私は数年前、米ドルが112円、ユーロが117円のタイミングで米ドル預金とユーロ預金にそれぞれ30万円相当預け入れをしました。もし今、ハワイに行って Sony Bank WALLET で支払いをすると、1ドル112円でショッピングできるということです。このコラムの執筆時点(2024年1月)での為替レートは、1米ドル145円前後、1ユーロ160円前後ですから、かなりのお得感がありますね。
でも、なぜか豪ドル預金をしていなかった...。ずっとタスマニアに行きたかったのだから、円高の時に準備しておくべきでした。FPとしては大反省です。
外貨現金はどのくらい必要か、出発前に考える
ショッピングやレストランでの支払いは、Sony Bank WALLET で決済するとして、現金をどのくらい用意すべきか。現金はどこで調達してもキャッシュレス決済よりコスト高になるので、「使う金額」を見積もるのが重要です。それには各国のキャッシュレス決済比率が参考になります。
「キャッシュレス・ロードマップ2023(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)」にある「世界主要国のキャッシュレス決済比率(2021年)」によると、オーストラリアは72.8%で、韓国(95.3%)、中国(83.8%)に次ぐ世界3位。ふむふむ、キャッシュレス大国と言ってもいいくらいの普及率です。
引用元:「キャッシュレスロードマップ2023」(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)
さらにオーストラリアはチップの習慣がない国のようなので、現金は使わなくて済むかも...と考えました。アメリカやヨーロッパだと、ホテルでのピローチップにどうしても小銭が必要になりますが、それが要らないなら、現金を使う場面はごく限られるでしょう。12年前にシドニーに行った際の現金が20ドルほど残っていたので、それで足りなくなったら、Sony Bank WALLET を使って現地のATMから引き出すことにしました。
さきに結果をお伝えすると、なんと現金を必要とする場面は皆無でした!
海外ではじめての「オールキャッシュレス決済」の旅です。時代の変化に隔世の感があります。
旅先で使うお金の準備が整ったところで、出発です。シドニー経由でタスマニア・ホバート空港に到着したら、タスマニアデビルのオブジェが出迎えてくれました。後編ではタスマニアの魅力をお伝えします。
海外旅行や留学で便利な Sony Bank WALLET
Sony Bank WALLET は世界200以上の国と地域で使えるVisaデビットと、キャッシュカードが一体となった1枚です。預金残高からの即時払いで海外でも国内での利用と同じように買い物やATMからの現金引き出しに利用できます。
また、対象10通貨の利用であれば、外貨普通預金の残高から直接引き落としされるので、為替レートが有利なときに外貨を購入しておけば、海外でもよりお得に利用できます。
深田晶恵(ふかたあきえ)
深田晶恵(ふかたあきえ)
株式会社生活設計塾クルー取締役。
ファイナンシャルプランナー(CFP・1級FP技能士)
FP歴は28年。同じオフィスのFP6人で、金融商品・保険商品の販売をしないことをモットーとする独立系FP会社「生活設計塾クルー」を2002年に立ち上げ、個人向けのコンサルティングを行うほか、新聞・雑誌などメディアや、講演等でマネー情報を発信する。すぐに実行できるアドバイスをするのがモットー。ダイヤモンドオンラインなどでマネーコラムを連載中。
生活設計塾クルー(生活設計塾クルーのページへリンクします)