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振込のしくみ

みなさん、こんにちは。決済事業部です。

今回は、銀行の「振込」のしくみについてお話したいと思います。

みなさんがお買物をされるとき、代金の支払方法として銀行振込を利用される場合があると思いますが、銀行の「振込」とは、支払人の預金口座からお金を出して、受取人の預金口座に入金するしくみのことをいいます。

さて、日本国内ではどのくらいの件数・金額の振込がなされていると思われますか?

昨年2012年の1年間に処理された振込は約11億6,000万件・約2,600兆円(振込1件の平均金額は約220万円)という金額になります(出典:全銀協「決済統計年報」平成24年版より)。
1日(平日)当りにすると、約470万件・約10兆円という、膨大な件数・金額の振込が行われ、それが日々処理されているのです。

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このような振込に関する処理のほとんどが「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」というシステムによって、ネットワーク上でオンライン処理されています。
全銀システムは40年前の1973年4月にスタートし、今では日本経済を支える不可欠なインフラとなっています。

全銀システムでは毎日午後4:15に、各金融機関で決済が必要なお金を計算し、各金融機関が日本銀行に保有している当座預金の残高が増減されることで、最終的に決済されます。
それだけでなく、2011年11月に稼動した第6次全銀システムでは、1億円以上の多額の振込取引は、これまでのような計算上の差額金を清算するしくみではなく、1取引ごとに各金融機関の間で即時に決済を終了するようになりました。
これをRTGS(Real Time Gross Settlement:即時グロス決済)と呼び、各金融機関の決済リスクを軽減させ、金融システム全体のシステミック・リスクを軽減させることに役立っています。

以上のように、経済の血液であるお金を、リスクを少なくし、効率的に流れるようにすることが、銀行振込の役割です。
ソニー銀行を含め、金融業界全体で多くの関係者が、日々決済システムの維持・運用に携わっています。
ということで、次回はその維持・運用をまかなうためのお金(振込手数料)についてお話させていただきたいと思います。

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