こんにちは。Web企画部のサオリンです。
仕組み預金のしくみを、前後編の2回シリーズでご紹介しています。前回、「円定期plus+ 編」をご紹介しました。
今回は、為替リスクをとりつつ高金利を目指す「為替リンク預金」について、担当のKさんに聞きました。
【Q】為替リンク預金って、カンタンに言うとどのような預金ですか?
Kさん:
一般的な定期預金は、満期時の受け取り通貨は決まっていますが、「為替リンク預金」は短期間で高金利を受け取ることができる反面、満期時の受け取り通貨は選択できない商品です。
為替相場の動きによっては、本来得られたかもしれない利益を放棄するというリスクをとりつつ、高金利が得られる仕組みになっています。そのため、短期間で、為替差益よりも高金利を求めるかたに向いています。
サオリン:
円スタート型で2週間ものと1か月ものの募集がありますが、たしかに円定期と比較すると、預入期間は短いですね。
どういったケースで、受け取る通貨が変わる仕組みなのですか?
Kさん:
為替リンク預金は、簡単に言うと預入日と判定日の為替水準の比較により、受け取り通貨が変わる預金です。
お預け入れの通貨は、円から始まる「円スタート型」 と 外貨から始める「外貨スタート型」の2つがあります。
円スタート型は、円で預け入れて、判定日の為替レートがあらかじめ定められたレート(特約レート)よりも円安(または同じ)であった場合は、利息を含めて円での受け取りとなります。
逆に、特約レートよりも円高であった場合は、利息を含めて特約レートで換金された外貨で受け取りとなります。特約レートは預入日の為替水準によって決まります。
【まとめ】~為替リンク預金(円スタート型)~
●特徴
メリット: 満期までの期間が短いのに、通常の円定期よりも金利が高い
デメリット: 満期に受け取る通貨が外貨になった場合、仮に市場で円高が進んでいても、あらかじめ決められた不利(円安)なレートで換金されることになる
満期日に受け取る外貨を満期日の為替レートで円貨に換算すると、元本割れの可能性がある
●こんなかたにオススメ
・短期間で高い金利での運用を検討しているかた
・出来れば円で運用したいけれど、円高になったら外貨でもいいというかた
●ポイント
・為替見通しは、横ばいからゆるやかな円安トレンド
外貨スタート型は、外貨で預け入れて、判定日の為替レートがあらかじめ定められたレート(特約レート)よりも円高であった場合は、利息を含めて外貨での受け取りとなります。
逆に、特約レートよりも円安(または同じ)であった場合は、利息を含めて特約レートで換金された円で受け取りとなります。円スタート型同様、特約レートは預入日の為替水準によって決まります。
【まとめ】~為替リンク預金(外貨スタート型)~
●特徴
メリット: 満期までの期間は比較的短いのに、通常の外貨定期預金よりも金利が高い
デメリット: 満期に受け取る通貨が円になった場合、仮に市場で円安が進んでいても、通常の外貨預金なら受け取れた為替差益(円安メリット)を放棄することになる
●こんなかたにオススメ
・短期間で高い金利での運用を検討しているかた
・しばらくは外貨を保有する予定で、円安になれば円に換金してもよいとお考えのかた
●ポイント
・為替見通しは、横ばいからゆるやかな円高トレンド
サオリン:
円スタート型と外貨スタート型はそれぞれどのようなかたに向いているのか聞いてみたいと思います。
【Q】円スタート型はどんなかたにオススメ?
Kさん:
円で運用が基本だけれど、今の為替水準であれば外貨で受け取ってもいいというかたに向いています。
そういう意味では、為替相場の見通しが「横ばいから円安トレンド」の時に向いていると思います。
メリットは、満期までの期間が比較的短く、通常の円定期よりも金利が高いことです。
デメリットは、満期に受け取る通貨が外貨になった場合、仮に市場で円高が進んでいても、あらかじめ決められた不利(円安)なレートで換金されることです。この場合、満期日の不利な為替レートで換えられた外貨をすぐに日本円に転換すると、当初のお預入れ金額を下回る場合があります。
もっとも、満期時に外貨で受け取った場合でも、受け取り時以降円安になれば為替差益を受けることができます。逆に円高が進めば、為替差損が発生することになります。
預け入れは、10万円から可能です。
サオリン:
過去の結果を見ると、1ヶ月ものは全て円での受け取りという結果だったのですね。対して、2週間ものは金利が高い反面、外貨での受け取りになった場合もありました。1ヶ月ものに比べると、より為替リスクを許容できるかた向けと言えますね。
【Q】外貨スタート型はどんなかたにオススメ?
Kさん:
円高トレンドの元、しばらくは外貨を保有する予定のかたに向いています。
そういう意味では、為替相場の見通しが「横ばいから円高トレンド」の時に向いていると思います。
また、外貨を既に保有されているかたの裏ワザとしての使いかたですが、特約レートが外貨購入時のレートよりも円安であれば、円で受け取ったとしても為替差益は十分見込めるので、円に換える出口として利用することも手段の一つです。
メリットは、満期までの期間は比較的短く、通常の外貨定期預金よりも金利が高いことです。
デメリットは、満期に受け取る通貨が円になった場合、仮に市場で円安が進んでいても、通常の外貨預金なら受け取れた為替差益(円安メリット)を放棄することになることです。
各通貨とも1,000通貨単位からお預け入れいただけます。
為替リンク預金の注意点は、下記があげられます。
【注意点】
・中途解約ができない
・やむを得ず中途解約した場合、損害金が発生し元本割れする可能性がある
・ 外貨受け取りとなった場合は外貨特有のリスクが発生し、元本割れが生じるリスクがある。
為替相場の動きによっては、本来得られたかもしれない利益を放棄するというリスクをとりつつ、高金利が得られる仕組みで、高金利を求めるかたに向いていますね。
資産を分散して運用しようとお考えのかたは、新たな運用先のひとつとして、為替リンク預金を検討してみるというのもいいですね!
為替リンク預金について、イラスト付の説明がありますので、ぜひご覧ください。
為替リンク預金
為替リンク預金の詳細は、商品詳細説明書をご覧ください。
為替リンク預金(円スタート型)商品詳細説明書
為替リンク預金(外貨スタート型)商品詳細説明書
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