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20代貯金生活のススメ

就職、結婚、子育て、マイホーム購入、はたまた転職や起業などなど、前途洋々たる20代。そう遠くない将来に迎えるであろう人生の重要な転機に、"お金がない"ではお話になりません。スキルアップのために自分に投資することも大切なことですし、まだ若いうちは可能性は低いですが、病気やケガといったアクシデントだってないとは言い切れません。もらっている給料の範囲内で"活きたお金"の使い方を覚えながら堅実に貯金していくことは、20代だからこそやるべき社会人のたしなみなのです。

20代の平均貯金額

自分以外の20代の人たちの貯金額って気になりますよね?果たしていくら程度なのでしょうか? 金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2015年)という統計があります。参照してみましょう。

平均額は379万円で中央値は180万円

まったく貯蓄をしていないという人が21.0%もいましたが、それを含めても20代の平均貯金額は379万円。より実情に近い数字とされる中央値は180万円となっています。

「20代で貯金379万円なんて無理」と諦めないで!

379万円という平均額にたじろいでしまうかもしれません。でも、焦る必要はないのです。調査対象が262人のデータなのですが、同じ20代とはいえ年齢によっても違うだろうし、収入もライフスタイルも人それぞれ。もちろん、そこには飛び抜けた高額所得者も含まれています。極端な話、2億6,200万円もの貯金をもつ人がいれば、その影響で平均額が100万円もアップする計算になるわけですから。実際に貯蓄額が"3,000万円以上"という人は1.1%。つまり3人ほどいたようです。

より現実的な中央値は180万円

そこで割り出されているのが中央値。こちらは調査対象を貯金額の順に並べていったときに、真ん中に位置する人の額をピックアップしたものです。この場合、131番目と132番目の2人の平均額ですね。"20代の貯金額"としては、より一般的な数字といえるでしょう。

将来設計で見積もるべき大きな出費

冒頭でも述べたとおり、20代というのは大きなライフイベントが数多く控え、暮らしぶりが大きく変化する可能のある時期です。

  • 結婚
  • 出産と育児
  • マイホーム購入

そのほかにも、転職や昇進などにともなうスキルアップといったビジネス面での自己投資にもお金はかかります。

結婚、育児、マイホーム購入

プライベートなイベントでまず思いつくのは、この3つでしょう。それぞれの出費の目安を見てみましょう。

結婚費用は全国平均460.7万円

結婚情報誌『ゼクシィ』によれば、挙式と披露宴の費用は2015年の全国平均で352.7万円だとか。さらに、結納などの婚約、新婚旅行、婚約指輪と結婚指輪などの費用も含めると460.7万円にも及びます。両親による援助やご祝儀をあてにしたとしても、最低で100万円程度の自己資金は準備しておきたいところ。さらに、新居への引っ越し費用も忘れてはいけません。

出産費用も年間養育費もざっと100万円

出産費用はおおよそ30~70万円ほど。健診費用、マタニティーグッズやベビー用品代なども含めると50~100万円というのが相場です。さらに、養育費も年間で約100万円ずつコンスタントにかかるようになります。

住宅ローンの返済額は頭金次第

賃貸住宅の家賃を支払い続けるならば、早めに住宅ローンを組んでしまうのも選択肢。マイホーム購入の自己資金は2割以上が理想とされています。たとえば2,000万円の物件を購入するとしたら400万円以上を自己資金で準備して、残りの金額のローンを組むというわけです。

20代から勝ち組を目指す

いかがですか? 将来設計にはどれほどお金がかかることか! 若手社会人として20代をどう過ごすかによって、その後の人生が大きく左右されます。金銭感覚を養うのもそのひとつ。中長期的なライフプランを立て、ここぞというときに"活きたお金"を使えるように準備しておきたいものです。

月々の貯蓄額はどのくらい?

では、収入のどのくらいの比率を貯蓄に回せばよいのでしょうか。先述の「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2015年)によれば、20代では貯蓄割合が5~10%という層が最も多く(貯蓄なしを除く)、16.8%を占めています。

手取りの10~15%を貯蓄に回すと......

この層で年収が300万円としてシミュレーションしてみます。給与が20万円、ボーナスの30万が年に2回支給されているとします。手取りだと月々15万円ほどになるので、そこから貯蓄に回すと年間で18~27万円貯蓄できます。毎月1.5~2.25万円ずつなら無理のない目標ではないでしょうか。これくらいの範囲であれば、一人暮らしの場合でもやりくりすれば大丈夫そうです。

15万円×12か月×10~15%=18~27万円

23歳から29歳までの7年間でトータルすれば126~189万円。貯蓄の平均額はともかく中央値くらいには届きそうなペースですね。ボーナスを貯蓄に回す意識があれば、もっと大きな目標を立てることもできます。

がっちり貯蓄派もけっこう多い

次いで多かったのが収入の35%以上を貯蓄に回している層で14.5%。少し意外ですね。やはり年収300万円で計算してみましょう。

15万円×12か月×35%~=63万円~

7年間で441万円以上という計算になります。月々の額は5.25万円以上と、家賃負担のある一人暮らしには少し厳しいかも。ですが、家計を負担しながらの実家暮らしならば、決して非現実的な数字ではありません。もちろん、無駄遣いを見直して支出を減らすなど、それなりの節約も必要になります。

とにかく貯蓄を意識してみる

20代である程度の貯金を蓄え、賢いお金の使い方を学んでおけば、必ず10年後、20年後に恩恵が返ってきます。20代の若い時期から貯金を意識することが、人生の勝ち組への第一歩となるかもしれません。

貯蓄口座の開設

貯金生活を始めるにはまずは形から、とにかくやってみるというのが上手なやり方かもしれません。ということで、貯蓄専用口座を開設してしまうのもいいでしょう。積立定期預金などです。金利も普通預金より優遇されますし、なによりも毎月自動的に貯蓄してくれるのが便利。間違えて使い込むことのないように積み立て日は給料日のすぐ後に設定しておけば安心です。普通預金だけだと、自制心を働かせるのはなかなか難しいものですよね。臨時収入があれば増額できたり、いざというときは預金の一部のみを引き出すこともできたりします。

ソニー銀行で口座開設

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