人生屈指の大きなイベントである結婚。相思相愛なだけでなく勢いも必要だと多くの先輩たちはいいます。人生の伴侶となるであろうと予感しつつお付き合いをしていても、タイミングを逸してしまうとなかなかゴールインは難しいようです。
そこで結婚資金も重要になってきます。いったい、いくら必要で、どのくらい準備をすれば大丈夫なのか? 気になるところですよね。とくに、女性にとっては並々ならぬ思い入れがあるケースも少なくありません。男女ともに、新婚生活をよりスムーズに始められるように結婚にまつわるお金のことはよく知っておく必要があると思います。
ここでは、貯金ゼロからスタートする結婚資金の貯め方をハックします。パートナーとの具体的な結婚プランを考え始めている方はもちろん、そうでなくても、備えあれば憂いなしです。電撃的な出会いは、今日にだってあるかもしれないのですから。
結婚式の費用の相場は挙式と披露宴だけでも352.7万円
結婚情報専門誌『ゼクシィ』の調査によると、2015年の全国平均で挙式と披露宴の費用は352.7万円といいます。地域やこだわりによっても異なってきますが、ひとつの目安にはなりますね。
結婚費用の総額はさらに倍近くかかる
挙式と披露宴など式場に支払う費用だけでなく、結婚にはなにかとお金がかかります。結納、婚約指輪などの婚約関連、ハネムーン旅行、新居の準備、家具や家電の購入、引っ越しなど新生活にかかる費用も含めれば、さらに300万円以上が必要になります。結婚後に、子どもが生まれれば、出産や子育てに費用がかかってきます。なんだか不安をあおってしまうようですが、将来のことも含めて考えれば、いろいろと出費がかさむのが結婚なのです。
自己資金は最低でも一人100万円はほしい
なるべく親に負担をかけず、自分たちで貯めたお金で挙げたい結婚式ですが、総額で700万円近く必要という計算になります。このような大金を全て自己資金で賄うのは簡単ではない事です。両親からの援助や、親族や友達からのご祝儀などをあてにするのは決して悪いことではないでしょう。二人合わせて300万円程度の自己資金があると安心できますが、最低でも二人で200万円の結婚資金が用意できれば現実的に感じられるでしょう。
結婚資金の積み立て口座を開設
結婚資金を貯蓄するための専用口座をとりあえず作ってしまうのが早道です。お金を貯めるにはまず形から! ただし、パートナーと一緒にお金を貯めようとしても、日本では共同名義で口座を開設するのは難しいのが現実です。(結婚後であれば、ファミリーカードを発行することで、夫婦でひとつの口座からお金を預けたり、引き出したりすることができます。)
それぞれの口座で貯蓄
お金はトラブルの元にもなりやすいため、両者がそれぞれの口座に貯蓄するのも選択肢のひとつです。取引通知メールを利用してお互いの貯蓄額を共有すれば意思表示だってできますし。それぞれが給与の自動積立を使えば、手数料を節約することもできるのです。
どちらかの名義で共用口座
ひとつの口座にふたりで積み立てていくプラン。お互いの目があるため、貯蓄をサボったり、解約してしまったりといったリスクを軽減できるはずです。結婚前の共同作業としての達成感も味わえますね。万が一、パートナーとの間で口座の所有権を争うようなことになった場合、法律上は名義人のほうが有利になります。なので、パートナーの名義で口座を開設すれば、相手への信頼も示すことができますよね。
貯蓄目標額の達成期間を設定する
どんな貯蓄も計画性が重要です。無理に短期間で貯めようとすれば続かないし、目標額も決めずにだらだらと続けていても意味がありません。まだパートナーがいないのであれば、まずは100万円を目標にしたり、フィアンセがいれば挙式までに設定した目標額を達成するための積立額を設定するのもいいでしょう。
ブライダルローンを活用してみる
貯金はゼロだけど結婚資金が貯まるまで待てない。すぐにでもプロポーズして、すぐに式を挙げたい。
そんなカップルにとって大きな味方になるのがブライダルローンです。銀行にもよりますが、ブライダルローンは、ブライダルエステや結婚指輪、新居の費用など結婚に関連する費用であれば利用可能な範囲内となっていることも多く、貯金ゼロカップルの強い味方となってくれます。
しかし、ローンなので利用するには審査がありますし、借りられる金額は年収や年齢などの条件によって変わります。当然、利息の支払いも発生します。新婚生活を始めると、光熱費や家賃、食費など一人暮らしをしていた独身の頃よりも増える支出があります。家計についてよく考慮し、収支のバランスを崩さないように借入額や返済額には注意が必要です。
身の丈にあった結婚式を挙げる
素敵なウェディングドレスやお色直しのドレス、大勢の招待客から祝福されることを夢見ている彼女の気持ちを考えれば辛い選択かもしれませんが、どうしても結婚資金が足りなければ、出来るだけ質素な結婚式にしたり、いっそのこと入籍するだけで結婚式を挙げない「ナシ婚」という選択もあります。式場には自己資金が少ないカップルのために格安のプランが用意されている場合もあります。そのようなウェディングプランを調べるには、無料で相談ができるブライダルカウンターがあるので利用するのも手です。インターネット経由で問い合わせを受け付けているところもあるので忙しくて時間が取れない人には便利です。
節約デートのススメ
毎月のデート代って、けっこうかかっていませんか? 結婚というゴールがあれば節約デートもまた楽しい、とお互いに納得できるはず。外食をやめてお家デートで料理を一緒に作ったり、弁当持参でのピクニックに行ったりなど工夫をすることで、出費を安く抑えたデートはいかがでしょう。一緒にいられるだけで幸せな気分になれる、結婚間近なカップルならではのデートのあり方ですよね。