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社会人なら知っておきたい上司から食事に誘われた時のマナー

会社の上司から食事に誘われたら。かつてはひととひとの関係を築くためのコミュニケーションをもじって「飲みにケーション」とも言われ、職場の上司と部下が仕事のあと食事に行ったり飲みにいったりは"当たり前"のことでした。今では少し状況が変わったこともありますが、あなたは誘われた時に部下としてのマナーがあるのはご存知でしたか?

今でも「飲みニケーション」は健在

昨今は上司が部下を気やすくお酒に誘うのはあまりよくないことと考える企業が増えています。一種のパワハラだからというのが理由です。異性だとセクハラととらえられる場合もあります。だから強要はできませんが、でも、実は「飲みニケーション」から仕事で生まれるチャンスは今でも意外と生きています。

「飲みニケーション」で大事なのは「最初」と「最後」

お酒の席ではムリして羽目をはずすことはありません。いちばんいいのは、上司と部下との間の垣根をほんの少し低くできるかもと考えることでしょう。プライベートをことさらさらけ出す必要はありませんが、やっているスポーツなど趣味のことなどを話すと喜ばれることも多いようです。

最も大事なのは「最初」と「最後」です。

  • 誘われたら(出来れば)即座に快諾する。
  • 時間に絶対遅れない。
  • 終わったらきちんとお礼を述べる。
  • 翌日も朝一番にお礼に出向く。

最初と最後は上司が会社員としての能力を判断できる場です。逆にいうと部下としての好印象を与えるチャンスでもあります。営業の部署で仕事先と食事にいったとき、すぐに電話やメールでお礼を述べるのが重要であるのと、少し似ています。これさえ出来ていれば、飲んでいる途中はなにも考えなくてもいい、といってもいいぐらいです。

その他にも知っておきたいマナー

とはいえ、ほかにも重要なマナーがあります。

  • 店は自分から選ばない。
  • 上司に先んじて注文はしない。
  • 上司より高い料理や酒は注文しない。
  • 上司がノンスモーカーだったら絶対に喫煙しない。
  • 上司が喫煙しても露骨にいやな顔をしない(ツラいでしょうが)
  • 料理の批評は控える。
  • 会社の愚痴や同僚の悪口は言わない。
  • その席の話は後日他人に口外しない。
  • お会計のことは自分から言い出さない。

焼き鳥の串は外すべき?

30代の会社員を読者対象にした「R25」(リクルート)のWEBサイトでは下記のように「上司世代がこれだけはやったほうがいいと思う飲み会マナー」が紹介されています。

1位 翌日の朝、お礼を言う

2位 上座・下座を気にする

3位 目上の人に瓶ビールを注ぐときは、片手で注がない

4位 目上の人からお酌をされるときは、グラスに両手を添える

5位 目上の人が食べはじめるまで料理に手を付けない

6位 目上の人のグラスが空いたらすぐにお酌をするか、「次は何にしますか?」などと聞く

7位 目上の人に瓶ビールを注ぐときは、ラベルを上にする

8位 目上の人に料理を取り分ける

9位 ビールを注いでもらうときは、まずグラスを空にする(飲み干す)

10位 焼き鳥を串から外して、食べやすいようにする

複数のひとから回答を集めているので、細かくなっています。ひとりでここまで気にしているひとはまずいないでしょうから、ご安心を。焼き鳥を串から外されたら、逆に"気持ちわるい"と思う上司もいそうです。料理のとりわけやワインを注ぐのは目上の者の"特権"という考え方もあります。一概に言えないので「私がやりましょうか」とさりげなく尋ねるとスマートでしょう。

上座と下座が分からなかったらどうするべきか

上座と下座は席によって違うのでちょっと難しいですが、基本的に出入り口そばが下座。あるいは壁を背にしたほうが上座だと思ってもいいでしょう。わからなかったら入店の時、店のひと(出来ればベテランそうなひと)にそっと「下座はどこですか」と尋ねてもいいかもしれません。「はあ?」としか答えない店員の店では上座も下座も気にする必要はないでしょう。

聞き上手は楽しみ上手

食事の席での会話をどうしよう、と迷うひともいるでしょう。もし出来たら"聞き上手"になるのが一番です。上司が新入社員だったときの話や仕事上での失敗談などに水を向けるといいかもしれません。自分の業務にとっても意義ある話が聞けることも多いようです。ただあまり無理しないで。2時間なりの食事を楽しませてもらうという姿勢が一番大事でしょう。

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