総務省の家計調査によると、家庭の消費支出を占める食費の割合(エンゲル係数)が、2014年以降、著しく上昇しているそうです。若い会社員の方も考えなくてはならないことでしょう。
食費の負担が増えたのは消費税が8%にアップした時期と重なるそうです。総務省の調査によると、月の支出の25%以上を食費が占めるなんてことも珍しくないようです。とくに一人暮らしだと外食が多いかもしれません。食費を抑えるのは賢い消費といえるでしょう。
ただ、食費を抑えたいだけだと栄養が偏ってしまう可能性も 。おいしくて健康的な食生活を心がけないと元も子もありません。そこで今回は、外食の多い一人暮らしの方に最適なおいしくて安い節約レシピのご紹介です。この機会に食を通じて健康をめざし、仕事もプライベートも充実を!というのはいかがでしょう。
グルメ節約術にモヤシは大活躍
自炊が不得意でも簡単にできる、家計に優しくヘルシーなレシピをご紹介します。ポイントは食材。注目していただきたいのは、食物繊維やビタミンが豊富で値段がとにかく安いモヤシです。ほかにもメリットがあります。食感がよいことに加え、風味の主張が弱いことです。モヤシは風味が弱いぶん、ほかの材料と合わせやすいのです。それに料理のバリエーションがたくさんあって便利です。
「ハムとモヤシのナムル 」
おつまみにもなるお手軽な料理。電子レンジを使った時短レシピです。
①水洗いしたモヤシを耐熱皿に移し、ラップをかけてレンジ(500Wで2分程)で加熱します。
②加熱している間に、ハム1パックぶんを千切りにしておきます。
③加熱した①のモヤシと②のハムをボウルに入れ、塩コショウ、ゴマ油、顆粒のガラスープの素を適量加えて混ぜたら出来上がり。
「カニ玉風モヤシの甘酢あんかけ」
こちらは中国料理の天津飯のイメージで一品だけで主菜となります。白米の替わりにモヤシを使うので体重が気になるひとはダイエットメニューとしてもいいかもしれません。
①甘酢あんの調味料(水150cc、醤油小さじ1杯、3倍濃縮タイプめんつゆ大さじ1杯、砂糖大さじ1杯半、酢大さじ1杯半、顆粒鶏ガラスープの素小さじ1杯、片栗粉大さじ1杯)を合わせ、小鍋に入れて細火で温めておきます。(コツは片栗粉がダマになって固まらないように、時々かき混ぜることです)
②モヤシ1パックを水洗いし、ザルにあげて水切ります。
③カニかまを適量用意し、割いて食べやすくし、2個分の溶き卵に混ぜておきます。
④フライパンでサラダ油(ゴマ油にしてコクを出しても良いでしょう)を熱し、モヤシを塩コショウで炒めます。
⑤火入れしたモヤシをいったん取り出し、皿によそっておきます。空いたフライパンには多めの油を再び入れて、③のカニかまと卵を静かに流し入れます。
⑥菜箸でかき混ぜながら、卵に油をたっぷりと吸わせ、ふんわりと半熟になったら裏返し。とろんとした状態を残して、皿に盛ったモヤシの上にのっけます。
⑦温めておいた①の甘酢あんを卵の上からかければ完成です。
レシピは1〜2人前の分量です。モヤシを使った料理の作り方は他にも料理サイトですぐに検索できるので、レパートリーを増やしておくといいのでは。
基本調味料だけは贅沢してみる
少々高値でも、上質な基本調味料を揃えておくと、炒め物でも煮物でも、マリネでもサラダでも、シンプルなレシピで作ってもとても高級な味に仕上がります。外食のことを考えれば、調味料への投資など微々たるもの。塩や醤油、味噌、味醂、酢などにこだわって、ワンランク上の自炊を楽しみながら、心が贅沢になる節約術を試してみませんか?