バレンタインデーのお返しをする日としてすっかり定着したホワイトデー。実は、日本のお菓子業界がしかけて世の中に広まったイベントです。
ホワイトデーが近づくと、義理チョコに何をお返ししていいのか分からないとか、告白のきっかけにしてもよいのだろうかとか、悩む男性も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを少しでも解決できればと、今回、20代の女性4名に集まっていただき、バレンタインデーやホワイトデーのホンネに迫ってみました。
座談会参加者のプロフィール
座談会に参加してくれたのはいずれも都内のIT系企業にお勤めの20代女性4名。学生時代や社会人になってからのバレンタインデーとホワイトデーの経験について聞くことができました。
Aさん 大きなキラキラした目でとても楽しそうにバレンタインデーやホワイトデーについて話してくれました。学生時代はバスケットボールに打ち込んだり、ドライブが大好きだったりとアクティブで元気な女性です。
Bさん おっとりと話す落ち着いた印象の女性です。最近はあまりやらなくなったけど書道が趣味だそうです。彼とのデートは外出して無駄にお金をかけるよりも、一緒に家ですごすことが多いそうです。
Cさん スラリとした高身長でしっかりとした女性です。最近は仕事が忙しいようですがバリバリこなしている様子。
Dさん そこにいるだけでその場の雰囲気をパッと変えてしまうような明るい女性です。誰とでもすぐに打ち解けられるようなDさんは、職場のイベントとしてバレンタインデーやホワイトデーを十分に楽しんでいるようでした。
一番うれしかったホワイトデーのプレゼントは?
ホワイトデーのお返しに悩む男性が気になるのは、何をプレゼントすればよいかということではないでしょうか?そこでまずは、一番うれしかったホワイトデーのプレゼントについて聞いてみました。
意表を突かれたプレゼント
毎年どこかで買ったものを彼からプレゼントされていたAさんですが、ある年突然もらった手作りのチーズケーキが嬉しかったそうです。「自分のために頑張って作ってくれた感があって嬉しかった。」買ったものをくれるのだと思っていたので意表をつかれたこと、また手が込んでいたのですごく嬉しかったと話してくれました。
ずっと部屋で眺めていられるもの
「彼と一緒に行って、買ってもらったプランターの花がうれしかった。」と教えてくれたのはBさん。花束だとすぐに枯れてしまうけれど、プランターなら部屋に飾ってずっと眺めていられるから、雰囲気が一気に明るくなってうれしかったと教えてくれました。
高級ブランドチョコレート
値段が高いことで知られるチョコレートのブランド名を即答してくれたのはDさん。やはり誰もが名前を聞いたことのあるような高級ブランドのチョコレートは人気です。
大切なのは選ぶ時間とストーリー
他にも、「食事に行くだけよりも、お返しのプレゼントがあるとうれしい。」との意見も。「自分のことを考えて何かを選んでくれる。その時間をわざわざつくってくれたことがうれしい。」とBさん。
まずは、相手のことを考えて、きちんと時間をとってプレゼントを選んでみること。これが一番大事なようです。そして、なぜこれを選んだというストーリーがあった方がいいでしょう。プラスして意表を突くサプライズを演出できれば、女性にさらによろこんでもらえるかもしれませんね。
ちょっと困ってしまったホワイトデーのプレゼントは?
反対に、もらってみたのはいいけど困ってしまったホワイトデーのプレゼントについても聞いてみました。
Bさんはこんな経験をしたそうです。「学生の時に、サークルのみんなに配ったお菓子のお返しに、手作りのホールのアップルケーキをもらった事があって、意図がわからなくてちょっと怖かった。」その後も、告白されたわけでもなくなぜ手作りアップルケーキをくれたのか今でも分からないとか。
後述しますが、みんなに配った義理チョコのお返しに本気のお返しをすると引いてしまうという意見が多かったです。どうやら義理チョコを渡す関係と、恋愛対象の関係にはギャップがあるようです。意中の女性から義理チョコをもらったとしても、いきなり本気のお返しをするのではなく、コミュニケーションをとりながら距離を縮めたうえで気持ちを伝えたほうがいいのかも知れませんね。
義理チョコに込められた思いとは?
ホワイトデーにもらうプレゼントについてだけでなく、バレンタインデーに関してお話を伺いました。特に、上司や友達に渡すチョコレートとしてすっかり定着してきた義理チョコのことや、義理チョコをもらったら、何をお返しすればよいのかについても聞いてみました。
お返しは期待しないでチョコレートを配ってます
「たくさんの人にあげると、お返しをくれる人とくれない人が出て来るけどそんなに気にならないですね。」とAさん。かえってお返しをくれる方がビックリするそうです。義理チョコを手作りする場合、初めに大きめのケーキなどを作ってから小分けしてちょっとずつ配るそうです。お世話になっているという気持ちなので、お返しは特に期待していないそうです。
気になる人にはプラスワン
「でも、気になる人には、大量生産したお菓子にプラスなにか手をかけたものをあげている。」と男性としては興味津々な発言をしてくれたのはCさん。その他にもDさんは、いつもお世話になっている上司へチョコレートを渡すとき、その人が会社で使いそうなものは何かを考えながら、それぞれの好みに合わせたプレゼントを添えて選ぶそうです。隙間時間を使いながらリサーチして、ちゃんと準備してプレゼントを渡すということでした。
もしも、みんなに配ったチョコレートと一緒にもらった場合でも、ラッピングが凝っていたり、ケーキが追加されていたり、プラスワンの何かひと手間があった場合は、女性の特別な気持ちが込められているかもしれません。
チョコをあげなかった人からホワイトデーに告白されたら?
今回お話を伺った4人は全員、バレンタインデーに好きな人に告白をしたことがあるそうです。中には、告白しようと思って手作りのチョコレートを持って行ったけど、きっかけがなくて結局渡せず、自分で食べてしまったという甘酸っぱい思い出も聞くことができました。
「告白するというのは、いつ言うか決めるだけだから、何もなければ、また今度でいいや。また今度でいいやとなってしまう。バレンタインデーがきっかけをくれたから告白することができた。」とAさん。商戦が盛り上がっているだけでなく、バレンタインデーはちゃんと恋愛のきっかけになっているようですね。
ただ、告白したい男性がホワイトデーを使うのはちょっと違うようでした。ホワイトデーはあくまでもバレンタインデーのお返しの日。なので、チョコレートをあげていない人からいきなりホワイトデーにプレゼントをもらったら、「ちょっとびっくりするかも。」というのが4人の意見。
もしも男性から告白するなら、本来の習慣に戻ってバレンタインデーにしてもらったほうがうれしいということでした。最近では逆チョコという言葉もありますが、男女問わず告白するならバレンタインデー、お返しするのはホワイトデー。今後は、そんな習慣に変わっていくのかもしれません。