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「MUSIC THEATER 2017」レポート 後編

5月27日(土)と28日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催されたアニメミュージックの祭典「MUSIC THEATER 2017」。ソニー銀行も協賛しました。

大盛り上がりのライブ前編に続き、後編の様子も読み応えたっぷりでお届けします!


後編 ライブ後半戦の模様を公開

2日目のシークレットゲストは??アニソンを支えてくれるみんなのおかげです。

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シド

幻想浪漫な調べが会場中へと染み渡ってゆく。イベント後半戦の始まりを飾ったのが、シド。場内に響きだしたのは、エスノな香り漂わせる静かな情熱を抱いた音色。彼らが届けたのは、「黒執事」のOP『モノクロのキス』。秘めた情熱を少しずつ開放するようにマオは歌いかけてゆく。切なさとムーディな香りを交錯させながら、シドは沸き上がる熱をロマンチックに届けていた。

続けざま、「黒執事 Book of the Atlantic」の主題歌『硝子の瞳』をプレゼント。あえて関連した楽曲を並べ、シドは、みずからの中へ潜む情熱ロマンティックな香りを満員の観客たちへ印象づけていった。熱狂を描くのではなく、心が酔いしれる歌を連投することで、彼らが持つ優しいダンディズムを垣間見た気分だった。

「普段と違って野太い声が好きになりそうだよ」。最後にシドは、「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のED『嘘』を届けてくれた。刹那くも美しい物語の始まり。でも、演奏は次第に躍動を描きながら熱を帯びていった。メンバーらも、何時しか花道センターステージへ立ち、ハートフルな想いを満員の観客たちの心へ染み込ませていた。間奏で響かせたスパニッシュな音色が異国の心地好い空気を感じさせれば、サビでは一緒に歌う場面も。改めてアニメンが、ジャンルや性別を超えて気持ちを一つにしてゆく力を持っていることをシドに教えられた気分だった。

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綾野ましろ

スクリーンに映し出されたのは「Re:CREATORS」の映像の数々。一変、爽快に弾ける楽曲とともに、綾野ましろが舞台へ飛び出した。場内は白いサイリウムで埋めつくされてゆく。綾野ましろは、爽やかな風を振りまき「Re:CREATORS」のED『NEWLOCK』を歌唱。歌声の翼を大きく羽ばたかせ、舞台上を自由奔放に跳び続けていた。

「もっともっといけますか」。気持ちを震い立たせるように流れたのが、「Fate/stay night[Unlimited Blade Works」のOP『ideal white』だ。ジャケットがはだけるのさえ気にせず、彼女は沸き上がる想いを、ただただ場内へぶつけていた。真っ白いサイリウムの光の海へオレンジの輝きが増して続けていったのも、ファンたちも、綾野ましろと同じよう熱狂を分かち合いたかったからに違いない。

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Aimer

続いて登場したAimerも、綾野ましろの描いた色を繋ぐように「Fate/stay night[Unlimited Blade Works」のOP『Brave Shine』を歌い奏でだした。Aimerはピアノの音色に乗せ、溜め込んだ想いをその歌声に投影しながら届けてきた。エレピのみを背景に据えたとてもシンプルな演奏だ。むしろ、余計な服を脱ぎ捨てた裸の歌だからこそ,その歌声はダイレクトに、生々しく胸へ突き刺さった。心震える歌と演奏だ。これまで熱狂していた満員の観客たちも、何時しか蒼い光を振りながら、Aimerの姿に熱い視線を注いでいた。終わったあとの凄まじい拍手と歓声が、その感動を証明していた。

「今日の私のすべてを込めて歌います」。Aimerが届けたのは、「機動戦士ガンダム UC episode7「虹の彼方に」」の主題歌『StarRingChild』。余計な装飾を剥いだ演奏だからこそ、Aimerの歌声が、心にありありと物語を描きだしていった。なんて痛いのに温もりを覚える歌だ。その歌声に、ずっとずっと抱きしめられていたかった。

CHiCO with HoneyWorks

CHiCO with HoneyWorksのライブは、最初からパワーマックスで幕を開けた。CHiCOは疾走する演奏の上で「まじっく快斗1412」のOP『アイのシナリオ』を、熱した感情のまま思いきりぶつけていった。舞台を右へ左に動いては、沸き上がるメッセージをパワフルな歌声に乗せ放ち続けていた。なんて凛々しくも情熱を抱いたシンガーだ。その熱をしっかり感じさせるステージングなのが嬉しい。

ピンク色に染まった会場に産まれた熱へさらに熱を加えるように、CHiCO with HoneyWorksは「銀魂-よりぬけ!銀魂さん~」のOP『今日もサクラ舞う暁に』を届けてきた。とても開放的で、胸を熱くときめかせる歌だ。大勢の人たちがピンクのサイリウムを振りまわし、場内に満開の桜の花を咲かせていた。ただただ彼女たちの演奏に身を委ね、無邪気に声を張り上げはしゃいでいたかった。音楽を楽しむって、そういうこと。改めて、音楽へ触れたときのはしゃぎたくなる嬉しい衝動をCHiCO with HoneyWorksに教えられた気分だった。

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EGOIST

二番手のシークレットゲストとして登場したのが、EGOIST。幻想的で荘厳な世界観を描くように、「甲鉄城のカバネリ」のOP『KABANERI OF THE IRON FORTRESS』を奏でていた。ダークでゴシックでシンフォニック、さらに浪漫な香りも携えながら、闇の中で燃える刹那をEGOISTは楽曲に投影してゆく。短い時間の中で、EGOISTは勇壮で荘厳な物語を熱く激しく描き上げ、強烈なインパクトを残していった。

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春奈るな

前の世界観から一変。気持ちを高く空へ羽ばたかせるように、春奈るなは「ソードアート・オンライン」のED『Overfly』を美しく伸びやかな声で歌いだした。力強い熱を持った楽曲を優しく解き放つように、目の前に広がる光をつかもうと彼女は歌いかけてゆく。何かを求めるように響く春奈るなの歌声を、高く高くこの手を伸ばし、その想いを一緒に優しく抱きしめていたかった。

緑色に染まった場内。爽やかな風がそよぐように、春奈るなは「冴えない彼女の育てかた♭」のOP『ステラブリーズ』をロマンチックな気分たっぷりに歌いかけた。胸をキュンキュンときめかせる歌は、春奈るなにとても似合う洋服だ。落ちサビで飛び出した「いつかきっと」のセリフに、胸がときめかずにいれなかった。

最後は『ハイスクール・フリート』のED『Ripple Effect』。この歌に触れていると、光をまぶした温かい風を受け止めてゆく気持ちになれる。触れた人たちをドラマチックなデート気分に彼女は誘っていった。

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TrySail

春奈るなの吹かせた「ハイスクール・フリート」の蒼い風を受け継ぐように、続いて登場した声優ユニットのTrySailも「ハイスクール・フリート」のOP『High Free Spirits』を歌いだした。花道中央のステージに姿を現した3人は、物語に登場する少女たちの凛々しい気持ちを歌声に投影、可愛いらしい姿とは裏腹に、3人は漲るエナジーを放熱するように、凛とした姿で挑むように歌っていた。その姿に触発され、満員の観客たちが色とりどりのサイリウムを振り、彼女たちに熱したエールをぶつけていた。

続けてTrySailが届けたのが、「暦物語」のED『whiz』。イントロが流れたとたん、観客たちの気持ちが一気に高まった。優しく胸弾ませるラブリーでポップな楽曲を、3人は乙女心たっぷりに届けてゆく。

「後ろにキャラクターたちが映っていると思うと歌ってて嬉しい」「まだまだアドレナリン出せますかー!!」という声を届けつつ、TrySailは最後に、「エロマンガ先生」のEDに起用中の最新シングル『adrenaline!!!』をプレゼント。ノンストップでアドレナリンを沸き起こす楽曲へ誰もが飛び乗り、満員の観客たちが3人の歌声にフッフッフーと声を重ねていた。ドキドキの速度は、すでに身体の法定速度を完全にオーバーしている。それでも、このハチャメチャなパーティに一緒に参加し大騒ぎし続けたいと気持ちが叫んでいた。

ClariS×GARNiDELiA

ここで嬉しいサプライズが起こった。「クオリディア・コード」のED『clever』を届けたのがClariS×GARNiDELiA。中央ステージにClariSの2人が、メインステージではGARNiDELiAk の2人が歌い演奏。舞台を目一杯使い、2組は華やかで軽やかに飛び跳ねる歌を届けてくれた。こういうサプライズを用意しているところが嬉しいじゃない。

ClariS

そのままライブは、ClariSのステージへバトンタッチ。2人が届けたのは、「エロマンガ先生」のOP『ヒトリゴト』。ClariSは恋したときの胸をドキドキ疼かせる想いを、軽やかに弾む演奏に乗せ歌いだした。胸に秘めた乙女心をリアルに、浪漫な香りをたっぷりまぶしながらClariSは歌いかけてゆく。

最後にClariSは、「魔法少女まどか☆マギカ」のOP『コネクト』をプレゼント。歌が飛び出したとたん、場内中に絶叫にも似た興奮の声が飛び交った。ClariSの存在を強烈に印象づけた楽曲という理由もあるが。それ以上に、歌に描いた乙女の想いに心を寄り添えずにいれなかった。互いを見つめながら歌う2人。その爽やかなステージングからも目を離せなかった。

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Kalafina

ClariSの歌を受け継ぐ形でKalafinaも「魔法少女まどか☆マギカ」のED『Magia』からライブをスタート。作品繋がりで楽曲が進んでゆく展開は、アニメファンにはとても嬉しい。Kalafinaが『Magia』を歌いだしたとたん、場内は真っ赤なサイリウムの光に染め上がっていた。それは、まるで儀式のよう。Kalafinaの3人もゴシックシンフォニアな演奏の上で麗しき司祭となり、闇の儀式を執り行っていた。3人の歌声はなんて威厳に満ちていたことか、歌でその空間へ一つ一つ物語を描き出すKalafinaらしい宴の幕開けだ。

続く『アルドノア・ゼロ』のOP『heavenly blue』でもKalafinaは、性急で荘厳な交響曲の上、太く伸びやかで凛々しい歌声と美しい声色を巧みに交錯させ、触れた人たちを妖しい桃源郷へ誘っていた。圧倒的なパワーと存在感。何より、触れた人たちの気持ちを熱く奮い立たせる3人のハーモニーは、一度魅了されたら抜け出せない魅力に満ち満ちている。

これまでのゴシックシンフォニアな世界観から表情を変え、美しく壮麗な演奏の上で、3人は澄み渡る歌声を重ね合わせ、劇場版「空の協会」未来福音」の主題歌『アレルヤ』を歌いだした。優しく包み込む3人のハーモニーへ、心はスーッと吸い寄せられていた。その歌は、まるで祝福の讃歌を身体中へ降り注ぐようだった。

最後は、花道中央ステージを舞台に「アルスラーン戦記」のED『One Light』を熱唱。ふたたびダークな香りをまといだした彼女たち。でもその中には、心をキュッと疼かせる刹那と高揚が混じっていた。挑むように歌う3人。その凛々しく雄々しいドラマに身体は縛られていた。Kalafinaが生み出すハーモニックでシンフォニアな世界観、なんて素敵な興奮と感動を与えてくれるんだ。

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T.M.Revolution

大トリを飾ったのが、シークレットゲスト第3弾として登場したT.M.Revolution。巨大なスクリーンに「機動戦士ガンダムSEED」の映像が映し出された時点で、観客たちは興奮の声を上げ、会場を真っ赤なサイリウムで染め上げていった。

花道中央ステージへ西川貴教が登場し、「機動戦士ガンダムSEED」のOP『INVOKE-インヴォーク-』が流れだす。凛々しく雄々しい西川貴教の歌声と煽りに触発され、場内中を雄叫びが支配してゆく。瞬時に会場を熱いロックなライブ会場に変えてゆく手腕はさすがだ。

「いけー!!」の声を受け、演奏はノンストップで『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のOP『ignited-イグナイテッド-』へ。平成ガンダムファンにはたまらない人気ナンバーの連続攻撃に、場内の熱気は天井知らずで上がり続けていた。その絶叫と熱狂をエネルギーとして西川貴教は挑むように歌い続けていった。

一変、優しく包み込むように彼は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の挿入歌『vestige-ヴェステージ-』を届けてくれた。想いを刻むように、ひと言ひと言を彼は熱を持って歌いかけてきた。

「同じレーベルに所属するみんなで騒ごうじゃないかと、今回集まりました。我々が音楽やアニメーションを一つに動き出そうと始めたのが、『機動戦士ガンダムSEED』でした。あれから15年。それを真摯に楽しみ愛してるみんながいるからこそ、今日があります。今からもう20年以上前になります。いくら本気で音楽を作っても、アニメソングというだけで音楽のテレビ番組に出られない時代がありました。気持ち入ってる曲を作ってるんだから、気持ちに優劣つけんじゃねぇよ。その意志を持ってここまで続けてこられたのも、アニソンを支えてくれるみんなのおかげです。だからこそ、この歌を通し、そういう気持ちを抱いてた奴がいたことを知ってください」

「機動戦士ガンダム」シリーズに続き、T.M.Revolutionのライブの最後を飾ったのが、「るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~」のED『HEART OF SWORD~夜明け前~』だ。嬉しい楽曲の登場に、興奮を隠せない観客たち。すでに20年以上も前の楽曲だ。でも、そんなことは何も関係ない。本気で作った音楽は何の時代にだって熱い支持を得て、いつだって気持ちを奮い立たせてくれる。

『HEART OF SWORD~夜明け前~』を共に歌い叫ぶ人たちが大勢いたことでも、十分それは証明されていた。アニソンだから時代を超えられるんじゃない。本気で作った音楽とアニメ作品だからこそ、時代を超えて長く愛され、何時の時代でも、「今」の輝きを放つ。T.M.Revolutionのライブを通して、そのことを改めて教えられた。無邪気に熱狂し続ける観客たちに気付かされた。本気をぶつけ、本気を受け止め、長く人々の心に残り続けた作品こそが長く語り継がれることを。アニソン、最高じゃない!!!

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2日間とも満員の観客たちで埋めつくされた「MUSIC THEATER 2017」。ぜひシリーズ化して欲しいアニソンイベントが誕生した。次回はいつ開催してくれるのか、マジに期待したい。


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