「次に海外旅行するなら、ここに行ってみたいな。」とか、「マイホームを買ったらリビングにはこのテーブルを置こう・・・」とか、やりたいことや、買いたいものについて考えているとワクワクしますよね。
でも、やりたいことをしたり、欲しいものを買ったりするにはお金が必要だとわかっていても、ついつい使いすぎてしまってなかなかお金が貯まらないことはありませんか?
今回は、そんなお金を貯金したいのになかなかうまくいかない人へのアドバイス。貯金が苦手な人には、毎月自動的に"コツコツ"貯金ができる「積立預金」をオススメします。「積立預金」はコツコツお金を貯められるだけでなく、他の金融商品に比べてリスクも少なく、手続きも簡単で始めやすいのが特徴です。ここでは「積立預金」の特徴や種類、そして始めかたについて説明します。
1. 積立預金の特徴
積立預金は具体的にどんな貯金なのか、詳しくみていきましょう。
積立預金の良いところ
積立預金のメリットは、「自動的に」「高い金利で」貯金ができることです。
- 自動的に毎月貯金ができる
積立預金の最大のメリットともいえる特徴は、自動的にお金が口座に積み立てられていくことです。毎月決めた金額を口座から自動的に積立口座に貯蓄してくれるので、貯金が苦手でも確実にコツコツとお金を貯めることができます。
- 普通預金よりも高い金利
積立預金は、普通預金口座ではなく積立用の口座に貯蓄されます。積立口座は通常、普通預金より金利が高く、貯まったお金をより効率的に運用できます。
いくつかある積立預金の種類
積立預金には、いくつか種類があります。その特徴を確認しながら、自分の目的にあう積立預金プランを探しましょう。
- 自動積立定額貯金
「自動積立定額貯金」は、現在、ゆうちょ銀行のみで扱われている貯金プランです。通常貯金口座から自動的、定期的に指定した金額を定額貯金口座に貯蓄するものです。一般月と年6回まで設定できる特別月を併用して、最長6年間(最大108回)の積立が可能です。
定額貯金は、預金から6ヶ月後には払い戻しが自由にでき、3年までは6ヶ月毎の段階金利が適用されます。10年間半年複利で利子計算されるので、長期にわたり利子が利子を生むことになります。
定額貯金の金利は0.01%と高利率とは言えませんが、通常貯金の0.001%と比べると10倍です。6ヶ月を過ぎるといつでも引き出せるので、必要な時に引き出したい貯金におススメです。
- 自動積立定期貯金(預金)
「自動積立定期貯金」は、ゆうちょ銀行の貯金プランですが、自動積立定期預金と呼ばれる同様のプランがさまざまな銀行で取り扱われています。
これらの金利や預金期間は取り扱い機関により異なるため、それぞれの商品を比較して自分の目的にあったプランを見つけましょう。
通常、ゆうちょ銀行の定額貯金より、その他の銀行の定期預金の方が金利は高いことが多くなっています。特にネット銀行で扱われている積立定期預金は、ネット銀行ならではの高い利率が設定されている場合が多いようです。
ただし、定期預金は、指定した預入期間前に払い戻しはできず、解約すると金利が下がることがあるので注意が必要です。長期にわたり使う予定のない資金を、複利効果(利息で増えた預金にさらに利息がかかること)で運用するのにおススメです。
- 満期一括受取型定期貯金
「満期一括受取型定期貯金」は、ゆうちょ銀行のみで取り扱いのある貯金プランです。通常貯金から自動的・定期的に指定された金額を定期貯金に貯蓄します。一般月と特別月の併用で、最長3年間、最高54回までの積立ができます。金利は、0.01%で、預入期間が3年未満は単利、3年では半年複利で計算されます。
積立預金の注意点
積立預金で定期口座などに貯蓄されたお金は、"簡単に引き出せない"ことが貯金の苦手な人にとってはメリットになります。しかし、必要な時にすぐに引き出せないので、すぐに必要なお金を積立預金に回すのは避けてください。
- 途中解約はなるべく避ける
積立預金で口座に貯蓄したお金は、基本的に一定期間は引き出せません。お金が必要になり解約すると、手数料などがかかり、普通に預けていたよりも損をしてしまう可能性もあります。
- 余裕資金で積み立てる
貯金にお金を回しすぎて生活費が足りない!そんな状況に陥り、積立預金を解約して損をしてしまっては意味がありません。積立預金は余剰資金で行いましょう。
2. 積立預金の始めかた
積立預金を始めるのは簡単です。ただ、貯金を失敗しないためにはあらかじめ計画を立てることが大切です。
目標設定から始めよう
まずは目標を設定しましょう。貯金の目的、目標額や期間など、目標を具体的にすればするほど、その後の貯金の計画も立てやすくなります。生活費と貯蓄のバランスを考えながら、現実的な目標を立てることが大切です。
肝心なのは月々の積立金額
月々の積立は、生活に困らない範囲で始めましょう。まずは少額からでも現実的な金額から始め、問題なければ少しずつ増額するとよいでしょう。月々の積立額を確認、検討して、期間の見直しも行いましょう。
ボーナスも積立に配分
自動積立預金では、ボーナス月を設定して、積立金額の増額ができます。ボーナス額が給料の2ヶ月分であれば、いつもの積立額に2ヶ月分をプラスしてみましょう。目標の貯金額の達成までの期間を短縮することができます。
満期の設定で計画的な貯金をしよう
積立預金は、満期をいつにするかで金利や貯蓄したお金を引き出せる時期が決まります。目標設定をする際に具体的な期日を決め、計画的な貯金をしましょう。
申し込み方法
自動積立預金の申し込み方法は、窓口、郵送、ネットなど、取り扱い機関によってさまざまです。昼間窓口へ行けない場合でも、ATMなどに設置されている書類などを送れば、郵便により申し込みができます。また、自動積立預金の取り扱いをしているネット銀行の場合には、ネットからの申し込みが可能です。
3. 積立預金で貯金を確実に増やすコツ
積立預金をしていくうえで、上手に貯金を増やしていくコツを紹介します。
給料が出たらすぐに積立
確実に貯金をするには、お金が入ったら使う前に「先取り貯金」をすることが大切です。自動積立を給料日に設定して、決めた貯金額を優先して先取りしておきましょう。
ボーナス月には増額
ボーナスの入る月は、特定月の設定をして貯金額の増額をしましょう。この場合にも積立はボーナスの入る日に設定をして、使う前に先取り貯金しておきましょう。
金利の高い銀行にする
給料が振り込まれる銀行で積立預金を始められると楽ですが、より高い金利の金融機関で積立預金をすればより効果的です。給料の振込口座を変更できる場合は、金利の比較をしてみましょう。給与口座を変えることができない場合でも、銀行によっては手数料無料で他の口座に入金できるサービスがあるので利用するのもよいでしょう。
貯金の苦手なかたでもコツコツ貯金を始められる「自動積立預金」、いかがでしたか? より具体的な積立定期預金の情報など、関連記事がありますのであわせてご覧ください。
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