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分散投資でリスクをコントロール!分散投資のやり方を覚えよう

「ひとつのカゴに卵を盛るな」という投資の世界では有名な格言があります。

ひとつのカゴに卵を入れているとカゴを落としたときにすべて割れてしまいますが、複数のカゴに分けておけば被害を軽減できます。大切な資産は複数に分け、リスクを分散して管理をすることが大事だという教えです。

今回は、「商品」「地域(通貨)」「時間」を活用した分散投資についてご紹介いたします。

目次

  1. 分散投資とは
  2. 分散投資の考え方
  3. バランス型ファンドで手軽に分散投資

1. 分散投資とは

「分散投資」とは、投資対象を複数に分散させて投資をすることです。先ほどの「ひとつのカゴに卵を盛るな」という格言のとおり、リスクを避けるには複数のカゴに分けることが有効です。

もしひとつの会社の株式に全財産を投資していた場合、この会社が万一倒産でもすると大変なことになってしまいますよね。複数の投資対象に資産を振り分けることでリスクも分散、万一の際の損失を軽減できることがメリットです。

また、ひとつの投資先で大きな損失が出ていても、他の投資先で利益が出ていれば全体の損失を小さくできるため、トータルで見るとプラスになることも期待できます。

2. 分散投資の考え方

では、具体的に分散投資をするにはどのように考えればよいのでしょうか。
3つの分散方法、「商品の分散」「地域の分散(通貨の分散)」「時間の分散」について見ていきましょう。

商品の分散

複数の異なる商品に投資する方法です。値動きが違う商品を組み合わせることで、リスクを抑えることができます。

たとえば株式、債券、金、不動産などを組み合わせることで、「商品の分散」をすることができます。

株式

代表的な投資商品のひとつです。一般的には証券取引所に上場されている株式を、証券会社を通じて購入します。

業績や評判など個別企業ごとに起因する理由はもちろん、景気動向や為替など外部要因の影響も受けて日々刻々と株価は変動するため、しっかり情報収集してマーケット動向をチェックできる上級者向けの商品と言えそうです。

債券

国や地方自治体、企業などが資金を集めるために発行する一種の借用証書で、国が発行するものは国債、地方自治体が発行するものは地方債、企業が発行するものは社債と呼ばれます。

あらかじめ利率や満期日などが決められており、満期日には元本が償還されるため、比較的リスクの低い商品です。

"有事の金"とも言われ、戦争、紛争などが世界情勢の混乱や起こった場合に、価格が上昇する傾向があります。金の値動きは、株式とは異なることが多く、商品を分散するときにも活用されています。

金の延べ棒などの現物で購入する方法のほか、純金積立を少額で積み立てていく方法や、金ETF(上場投資信託)など金に投資する投資信託を購入する方法もあります。

不動産

マンションやアパート、戸建てなど不動産を保有し、家賃収入を得たり、買値よりも高値で売却したりするのが不動産投資です。空室リスクなど特有のリスクもありますが、定期収入を期待できるほか、不動産価格は株式や債券とは異なる値動きが予想されるため分散投資にも有効です。

一般的には不動産投資には大きなお金が必要ですが、REIT(不動産投資信託)など不動産に投資する投資信託なら比較的少額から投資が可能です。

地域の分散(通貨の分散)

日本が不況でも海外に目を向けると好況の国や成長著しい国があるように、経済情勢は国ごとに異なります。そのため複数の国や地域を投資先にする国際分散投資も、リスクの分散が行えます。

外貨預金

米ドル、ユーロなど円以外の通貨の預金です。通貨によっては日本円で預金するよりも金利が高いケースが多いうえ、取り扱いしている銀行も多く、海外への分散投資の第一歩としておすすめの商品です。

日本で暮らす私たちはつい忘れがちですが、国際的に見た円の価値は外国為替相場で日々変動しています。わが国はエネルギーや食糧の多くを輸入に頼っていますが、仮に日本の信頼が揺らいで大幅な円安がすすむと輸入品を皮切りに物価全般が高騰、私たちの持つ円の購買力が大きく低下してしまうことが予想されます。

資産の一部を外貨で保有することはこうした「円しか持たないリスク」を回避、万一に備えた資産の防衛にもつながります。

海外に投資する投資信託

投資信託は広く投資家から集めたお金を、ファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用する商品です。金融機関にもよりますが、1万円前後から購入できるものが主流です。投資信託にはさまざまな種類があり、その中には海外の株式や債券、不動産などを投資対象としているものも数多くあります。

その他、国内での取り扱い金融機関が限られますが、外国株式や外貨建て債券への投資もリスクの分散に有効です。

時間の分散

「時間の分散」とは、"購入する時期"をずらして投資するリスク分散方法です。株価や為替をはじめとするマーケットには価格の高いとき、安いときなどの波があります。

投資は安く買って高く売るのが基本ですが、未来の値動きを正確に予測することができない以上、もっとも値段の高いときに買ってしまう「高値づかみ」のようなことも起こりえます。

たとえば100万円の投資をする場合、まとめて一気に100万円購入するのではなく、20万円ずつ5回に分けて購入するなど"購入する時期"を分散することで、高値づかみのリスクを軽減できます。

積立投資

手軽に「時間の分散」ができる有効な投資法が、積立投資です。

多くの金融機関では自動的に積み立てができるサービスを取り扱いしており、一度手続きをするだけで毎月一定額ずつ、自分が選択した商品(投資信託、外貨など)を自動的に積み立てることができます。

少額から無理なく始めることができるうえ、手間もかからず続けやすいので、非常に人気の高いサービスです。

3. バランス型ファンドで手軽に分散投資

最後に誰でも手軽に分散投資を実践できる、バランス型ファンドについてご紹介します。

投資信託の中には株式で運用するもの、債券で運用するものなどさまざまな種類がありますが、バランス型ファンドはこうした特定の資産だけで運用するものとは異なり、「株式と債券で運用」、「株式と債券と不動産で運用」など、異なる複数の資産に分散投資を行う商品です。

バランス型ファンドの中には商品だけでなく、投資対象地域も海外へ広く分散しているものが多く、こうしたファンドを購入することで簡単に「商品の分散」「地域の分散」が行えます。



以上、分散投資の重要性とやり方についてお伝えしました。
投資にリスクはつきものですが、「商品の分散」「地域の分散(通貨の分散)」「時間の分散」を行うことでリスクも分散することが可能です。
資産を着実に増やしていくために、ぜひ分散投資をおすすめします。

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