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【雑記帳】美人投票、審美眼、プロの視点

全国のご当地キャラクターが人気日本一を競う「ゆるキャラグランプリ」で一部自治体による組織票疑惑が浮上、今年はちょっとした騒動になったとか。

僕の好きなゆるキャラもエントリーしていたようなので、来年はぜひ投票しようと思っています、ブッチーです。

ケインズの美人投票

投票といえば、偉大な経済学者ケインズ(英国)は投資を美人投票になぞらえました。

ただしこれが少々特殊なルールで、「100枚の写真の中から美しいと思う女性6人を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みにもっとも近かった者に賞品を与える」という一種の予想クイズ的なもの。

このルール下で賞品をもらうためには、自分が美人だと思う女性6人を選ぶのではなく、他の投票者たちが選びそうな女性6人をセレクトする必要が!

こうなるとミスコンテストというよりも投票者どうしの心理戦といった様相を呈してきますが、投資の世界もまた然り。

日々刻々と変わっていく株価や為替レートは結局のところ投票者(つまり市場参加者、投資家)の買いや売り、すなわち需給によって決まるもの。

それゆえ自分以外の市場参加者の心理を読むことも重要となってきます。

審美基準を知る!

もちろん実生活における審美基準は人それぞれでよいわけですが、こと投資に関しては他の市場参加者の審美基準、つまり市場はどんなニュースを好感して、どんなニュースを嫌気するのかなどの傾向を知っておくといろいろ便利と思われます。

  • この事件で値上がりが予想されるのはどの会社の株か
  • このニュースは日経平均株価を押し上げる好材料か、押し下げる悪材料か
  • この要人発言は円高材料か、円安材料か

たとえばそんなことがわかる審美眼を持つことができれば、投資のうえではいろいろと有利になる場面があると思うのです。

プロに学ぶ!

それではその審美眼、いわば市場心理(市場センチメント)を読む力はどうやって身につけたり、磨いたりすればよいのでしょうか?

地道に経済新聞を読み続ける、経済ニュースを欠かさず見る、実際に投資をしながら経験を積むなどはいずれも有効と思われますが、いわゆるプロと呼ばれる皆さま(アナリスト、エコノミストなど)の意見に耳を傾けるのもとても良い方法だと思います。

これらのプロは経験や知識、情報量が豊富なだけでなく、マーケットに大きな影響を与える機関投資家などの大口参加者や、外国勢の動向にも精通しています。アナリストやエコノミストによるレポート類はちょっと難しい専門用語が使われていたり、最初はやや読みづらいかもですが、しばらく継続して読み続けていれば投資を行うための血となり肉となってくれることは間違いなさそう!

ただし矛盾するようで恐縮ですが、彼らプロのマーケットの予想をそのまま信じていいかというと、これまた別問題となってきます。

師走に入り、そろそろ来年2019年の相場予想が新聞紙面や雑誌を賑わせる季節となりますが、いかに百戦錬磨のアナリストやエコノミストとて予知能力者ではなく、年間予想をズバリ的中させるのは至難の業。

そもそもマーケットにさまざまな影響を及ぼすであろう米中貿易摩擦など政治的な問題がどう転ぶのか誰にもわかりませんし、今後1年間でどこかの国で政変や天変地異がないとも限りません。そういう意味ではアナリストやエコノミストによる年間予想などはあくまで参考程度にとどめるのがよいのでは?と個人的には思っています。

むしろこれらの記事を読む際、注目したいのは「ドル円:●●●円台~●●●円台」という予想数字そのものよりも、そう考えた理由や根拠。プロの視点、随所に散りばめられた最前線の情報は本当に参考になることばかりで、僕も毎日勉強させてもらっています。

専門家たちのさまざまな分析、考え方を知ることは、きっと貴重な財産になりますよ!

<追伸>
ソニー銀行では、ソニーフィナンシャルホールディングスのアナリスト、エコノミストによる最新レポートをご案内しています。
ぜひご参考ください。
https://moneykit.net/market/

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