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【雑記帳】 主軸通貨、大英帝国、為替レート

平成からの改元(5月1日)、消費税率の引き上げ(10月1日)などが予定される来年2019年ですが、一番気になるのは3月29日に迫ったイギリスのEU(欧州連合)脱退。

まずは明日12月11日、英国議会で離脱協定案が可決されるかどうかに注目、ブッチーです。

イギリスは世界最大の為替市場

さて、米国・ニューヨークのウォール街はしばしば世界経済の中心地と呼ばれますが、こと為替取引に限っていえば、その中心地は英国・ロンドンのシティとされています。

国際決済銀行(BIS)は3年ごとに為替の市場別取引シェアを発表していますが、毎回不動のダントツ1位は世界の約4割を占めるイギリスです!

直近の発表で取引量の多かった市場ベスト5は以下のとおり。

  1. イギリス(37.1%)
  2. アメリカ(19.4%)
  3. シンガポール(7.9%)
  4. 香港(6.7%)
  5. 日本(6.1%)

東京はロンドン、ニューヨークと並ぶ世界三大市場のひとつとされていますが、なんと5位に甘んじていたとは・・・頑張れニッポン!

為替レート表示のお約束

ここで話は変わりますが、為替レートの表示には不文律、お約束のようなものが存在します。

米ドルと日本円のレートは通常、「米ドル/円=100円」だとか「USD/JPY=100円」というように表示されています。「いまは1米ドル=100円ですよ」という意味ですね。

ところがここでもし、米ドルと円の並び順を入れ替えると意味が大違い! その場合は「円/米ドル=0.01米ドル」ということになり、「いまは1円=0.01米ドルですよ」という意味になってしまいます。

確かに「米ドル/円=100円」も「円/米ドル=0.01米ドル」も同じ価値なのでどちらも間違いではないのですが、通常は「米ドル/円」というように米ドルを左側に持ってくるのが万国共通のお約束というか不文律。

なお「米ドル/円」や「USD/JPY」と表記した時とき、左側にくる通貨(米ドル、USD)は主軸通貨、右側にくる通貨(円、JPY)は決済通貨などと呼ばれます。

ユニオンジャックの威光は絶大!?

「そりゃあ米ドルは世界の基軸通貨だから、レート表示で左側にくるのは当然だよね」
と思われるかもしれませんが、基軸通貨と主軸通貨は別のもの。話はそう簡単ではありません。

イギリス市場のシェアが世界一ゆえなのか、はたまたかつては英ポンドが世界の基軸通貨とされていた歴史ゆえなのか?

実はレート表示のお作法、お約束では国旗にユニオンジャックが入っている国がめちゃくちゃ優先されており、英ポンドや豪ドル、NZドルは米ドルよりも左側にくるのが普通です。大英帝国、万歳!

ところがその英ポンドよりもさらに左側にくる通貨が世界にひと一つだけあります。皆さまお察しのとおり、欧州統一通貨のユーロです。ユーロは常に主軸通貨、というのは覚えておくとよいでしょう。

ではここで、主軸通貨扱いされる順をここでかんたんに整理してみましょう。

 ユーロ > 英ポンド > 豪ドル > NZドル > 米ドル >(その他の通貨)> 日本円

一般にはこのような順になりますが、「その他の通貨」の部分は以外意外とあいまいで、右に来たり左に来たりすることがあるようです。とりあえず日本円はほとんどの通貨の右側にくるのが通例。別に偉い順に並んでいるわけではないのですが・・・頑張れニッポン!

■ユーロ高か、ユーロ安か

当然ですが、1米ドルが100円から90円になれば円高、100円から110円になれば円安です。

それでは「ユーロ/米ドル=1.13米ドル」の状態から1.16米ドルになったとしたら、これは「ユーロ高(米ドル安)」でしょうか、それとも「ユーロ安(米ドル高)」でしょうか?

円高、円安だけでもややこしいのに、外国の通貨どうしで余計ややこしい!という時ときは、左側にくる主軸通貨をひとつの商品として考えるとカンタンです。

1ユーロという商品をこれまでは1.13米ドルで買えたのに、1.16米ドルに値上がりした。 つまりユーロ高になった(米ドル安になった)、が正解です。

米ドル/円の動きを日々チェックしているかたは多いと思われますが、米ドルと他の通貨の値動き、特に世界でもっとも取引量の多いユーロ/米ドルの動きもチェックしてみると後々役立つことが多いかもしれません。

普段はあまり為替レートに興味のないかたも、欧州やイギリスがBrexitに揺れているこの時期、ユーロや英ポンドの値動きにちょっと注目してみてはいかがでしょうか?

<追伸>
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最新の為替レートはこちらでチェック!対円はもちろん、対米ドルのレートも表示しています。
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