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ドル両替のコツ! 知らないと損をするおトクな方法

「アメリカへ旅行に行くので円を米ドル(以下、ドル)に替えたいけれど、どこで両替するのがおトクなの?」

今回はそんな皆さま必読の情報をご紹介いたします。

目次

  1. 同じ両替なのになぜ損したり得したりする?
  2. 国内での両替が有利
  3. 米国での両替
  4. 現地でドルを引き出す方法
  5. 米国に行くのにいくらドルを持っていけばいい?

1. 同じ両替なのになぜ損したり得したりする?

両替のレートが良いとか、悪いとか言われることがありますが、いったいどういうことでしょうか?
一般的には「レートが良い」と「手数料が安い」は同じ意味です。レートが良い場所で両替をすれば得をしますし、反対に、レートが悪いところで両替すれば損をします。

たとえば片道の手数料が1ドルにつき1円のX銀行と、1ドルにつき2円のY両替店を例に見てみましょう。

日本出発時に50,000円を米ドルに両替し、受け取った米ドルのうち180ドルだけをアメリカで使い、残りは帰国時に再び日本円に戻したと場合を考えます。手数料を考慮しない実勢為替レートは出発時、帰国時とも1ドル=112円のまま動かなかったものと仮定します。

■X銀行で両替の場合(実勢為替レートは112円。片道につき1ドル=1円の手数料)

日本円→米ドルの両替レート:1ドル=113円
米ドル→日本円の両替レート:1ドル=111円

    1. 出発前

50,000円を両替して442.47ドルを受け取る。
*50,000円÷113円(両替レート)=約442ドル

    1. 旅行中

180ドル使う。
442ドル-180ドル=262ドル

    1. 帰国後

余った262ドルを日本円に換金。29,082円受け取る。
*262ドル×111円(両替レート)=29,082円

■Y両替店で両替の場合 (実勢為替レートは112円。片道につき1ドル=2円の手数料)

日本円→米ドルの両替レート:1ドル=114円
米ドル→日本円の両替レート:1ドル=110円

    1. 出発前

50,000円を両替して、438.59ドルを受け取る。
*50,000円÷114円(両替レート)=約438ドル

    1. 旅行中

180ドル使います。
438ドル-180ドル=258ドル

    1. 帰国後

余った258ドルを日本円に換金。28,380円受け取ります。
*258ドル×110円(両替レート)=28,380円

A銀行の場合:残った金額 29,082円
B両替店の場合:残った金額 28,380円

米ドルにするとき、日本円に戻すとき、どちらも実勢為替レートは112円でしたし、アメリカで使った額も同じ180ドルでしたが、レートが良い(手数料が安い)A銀行のほうが700円ほどお得な結果となりました。

2. 国内での両替が有利

円とドルを両替する場合、一般的に日本国内で行う方が有利だと言われています。これは、米ドルの需要が世界的に高いことに関連しています。

世界の基軸通貨である米ドルは、日本を含めどこの国でも需要が高く、他の国の通貨と比べて低い手数料で両替ができます。

これに対して円はアメリカでの需要が低いため、アメリカで円をドルに替える際には日本国内よりも手数料が高めとなってしまうケースが多いようです。

では、日本国内ではどのような場所でドル両替ができるのかみていきましょう。

銀行

銀行は信用度が高い分、手数料が高いイメージがあるようですが、他と比べて特別高いわけでもないようです。特に大手銀行は店舗数も多く、両替窓口が空港にもあるので、海外への出発直前にも頼れる存在です。

銀行によってはオンラインで申し込みができ、窓口に行かなくても自宅に外貨を配送してくれる「外貨宅配サービス」を取り扱っているところもあります。

(参考)2018年12月27日現在の都市銀行Aのレート

日本円→米ドル112.13
米ドル→日本円110.13

両替専門店

全国展開している大手から地域密着型まで規模はまちまちで、手数料水準も各社まちまちです。提示されるレートに大きな差があるため、両替の前に他の業者や銀行のレートと比較してみるのがよいでしょう。

(参考)2018年12月27日現在の両替専門店Bのレート
日本円→米ドルの両替レート:1ドル=112.68
米ドル→日本円の両替レート:1ドル=108.20

旅行会社

旅行会社の場合、一般的に手数料は高めに設定されています。また、円を外貨に替えることはできるものの、外貨を円に替えることはできないところが多いようです。また、窓口で申し込みをしてもその場での受け渡しではなく、後日店舗で受け取る、または自宅へ宅配手配をするという場合もありますので事前にしっかり確認しておきましょう。

(参考)2018年12月27日現在の旅行代理店Cのレート
日本円→米ドル114.49

金券ショップ

金券ショップの手数料は、銀行や両替専門店に比べると安い場合が多いようです。ただし店舗数が少ないため、お店に行く手間や交通費などを考慮にいれなければいけません。また、2017年に都内の複数の金券ショップで偽造のドル紙幣が発見される事件が相次いだことから、銀行などに比べて信頼度をやや不安視する声もあります。

(参考)2018年12月27日現在の金券ショップDのレート

日本円→米ドル113.90円
米ドル→日本円108.70円

以上、国内の窓口で現金両替できる場所をご紹介してきましたが、最近はネットや電話で申し込みをすると、自宅まで外貨を届けてくれる「外貨宅配サービス」を提供している業者も増えているようです。配送料がかかるほか、手元に外貨が届くまで時間はかかりますが、出国前に忙しくて両替にいけないようなかたには便利なサービスですね。

3. 米国での両替

日本国内で両替をした方が有利な場合が多いとはいえ、アメリカに着いてから現金が不足してしまうケースも考えられます。米国での主要な両替場所もチェックしておきましょう。

空港の両替所

米国空港内の両替所は、一般的に手数料が高いことが多いようです。日本国内の空港では1ドルあたり2〜5円程度の手数料に対して、米国の空港で両替すると1ドルあたり15円程度の手数料がかかる場合もあるようです。

ホテルの両替所

米国の大手ホテルでは両替サービスを行っているところがありますが、一般に空港の両替所以上に手数料は高めです。ホテルにより異なりますが、1ドルあたり19円ほど手数料がかかる例もあるようで、緊急時以外はできるだけ利用しない方がよいでしょう。

街の両替所

米国では街を歩いていると多くの両替所を見かけます。空港やホテルに比べ、相対的に手数料の低い両替所が多いようです。現地で両替が必要になった場合、余裕があれば街の両替所を調べてみるのが良いかもしれません。

4. 現地でドルを引き出す方法

両替する現金を持っていなくても、米国でドルを手にする方法はあります。クレジットカードや国際キャッシュカードを利用すれば、現地でドルを引き出すことができるのです。

海外キャッシング

海外で利用できるクレジットカードをお持ちであれば、海外キャッシングを利用して、現地のATMからドル引き出すことができます。ただしどんなATMでも利用できるわけではなく、利用するクレジットカードで対応ATMが異なります。たとえばVisaカードは「Visa」または「PLUS」マークのあるATM、Masterカードは「Cirrus」マークのあるATMに対応しています。

キャッシングなので利息はかかりますが、適用される為替レートは両替所などよりもおトクな場合もあるようです。

国際キャッシュカード

国際キャッシュカード(インターナショナルカード)があれば、日本にある自分の口座のお金を海外のATMから現地通貨で引き出すことができます。現地の銀行や両替所で現金を両替するよりもレートが良い場合が多く、おトクに両替ができます。ただし、対応していないATMがある、1日の引き出し限度額がある、引き出し手数料がかかる場合があるなど注意が必要な点もあります。

Sony Bank WALLET

Sony Bank WALLETは、「Visaデビット」と「ソニー銀行のキャッシュカード」が一体となったカードです。

Visaデビットとして世界中のVisa加盟店でお買い物が楽しめるほか、「Visa」または「PLUS」マークのある海外ATMで現地通貨を引き出せるので、アメリカ旅行中にも便利な一枚です。

ソニー銀行で保有しているドル普通預金をそのまま米国のATMから引き出せるほか、ドル預金のないかたも円普通預金の残高があればドルを引き出せます。

詳しくはこちらをご覧ください。
Sony Bank WALLET 海外でのご利用

5. 米国に行くのにいくらドルを持っていけばいい?

アメリカは日本と比べて治安が良いとは言えない地域もあるため、「持っていくドルはなるべく少なくして、カードが使える場所ではカードで支払う」という方針がよさそうです。そのうえで、旅行に必要な現金の目安を考えてみましょう。

旅行中に必要な現金は、以下のように考えるのがオススメです。
[1日の予算] × [滞在日数] + [予備]

旅行スタイルにより必要な現金の額は変わります。カードの利用ができない場面(チップ、青空市場、小さな町のカフェやレストランなど)を考え、以下を1日の予算の参考としてみてはいかがでしょうか?

    • 航空券、交通費、宿泊費、食事が含まれたパッケージツアー:3,000円ほど/日

基本的に出先での飲み物やスナック、レストランでのチップなどに小銭が必要となる程度で、お土産や観光先での入場料などもほとんどカード払いができると考えてよいでしょう。

    • 航空券や宿泊費を支払い済の自由旅行:5,000円〜30,000円ほど/日

レンタカーや訪問先での食事、観光などにお金が必要ですが、都心部ではカード払いが主流です(レンタカーはクレジットカードがないと借りられない場合もあります)。ただし、小さな町のカフェやレストラン、小さなショップなどは現金しか使えないという場所も多く、ある程度現金を準備する必要があるかもしれません。

今回は、ドル両替にまつわる様々な情報を一緒に確認してきました。
知らないと損してしまうことが結構ありましたね。

ポイントをおさらいしておくと・・・

  • 旅行中に必要になる現金は、レートが有利な日本国内で両替をしていくのを忘れずに!
  • 現地でのショッピングやキャッシングは、現金両替ではなく、カードを上手に利用すれば、おトクになります。

旅行の前に、自分にあった両替方法をチェックしてみてくださいね。
よい旅を!

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