最近、日本でもご利用のかたが増えつつあるデビットカード。メリットと同時にデメリットも知っておきたいですね。
今回は、デビットカードのメリット、デメリットやカードを使うときの注意点についてお伝えします。
目次
1. デビットカードのメリット
後日引き落としが行われるクレジットカードと違い、デビットカードは使用したその場ですぐに預金口座から引き落としが行われる「即時決済」。そんなデビットカードには、次のようなメリットがあります。
お金を管理しながら使うことができる
デビットカードは預金残高の範囲内が利用限度額となるため、クレジットカードのようにうっかりお金を使いすぎてしまうことがありません。また、自分自身で1日あたり、1ヶ月あたりの利用限度額を設定することもできます。利用した記録は明細に残るため、いつ、何にどれくらい使ったかも一目瞭然。このように、お金を管理しやすい点がデビットカードのメリットです。
ポイントやキャッシュバックなどでおトクに使える
デビットカードにはご利用に応じてポイントが貯まったり、キャッシュバックをうけられるものがあります。これらのデビットカードを活用すれば、現金で支払うよりもおトクです。また、キャッシュカードと一体型デビットカードはATM手数料の無料回数が増えるなど、うれしい特典がついている場合があります。
審査がない、15歳から作ることができる
デビットカードはカードを作るときの審査がありません。クレジットカードの審査に通らない人でも、デビットカードなら持つことができるのは大きなメリットです。また、クレジットカードを申し込みできるのは通常18歳からですが、デビットカードなら15歳から作ることができます。
海外で便利に使える
国際ブランドと呼ばれる「Visa」や「JCB」などのデビットカードはクレジットカードと同様、海外の加盟店でもショッピングなどに利用できます。特に海外ATMから現地通貨を引き出せるものは世界中で頼りになります。
ただし「J-Debit」という日本特有のデビットカードは、日本国内でしか使用できない点に注意しましょう。
現金を持ち歩かなくて済む
デビットカードがあればお買い物やお食事を楽しめるので、必要以上に現金を持ち歩く必要がないという防犯上のメリットがあります。また、レジで小銭をさがす手間も不要となり、お支払いをスマートに済ませられます。
クレジットカードの限度額を超えるような高額の買い物もできる
クレジットカードは口座にいくらお金があっても、カード発行会社が定めた利用限度額までしか使うことができません。一方、デビットカードは預金残高が利用限度額となるので、預金残高さえあればクレジットカードでは買えないような高額商品も購入することができます。
2. デビットカードのデメリット
便利なデビットカードですが、そのデメリットについても知っておきましょう。
一括払いのみで分割払い、リボ払いができない
デビットカードは利用したその場で引き落としが行われる即時決済なので、支払い方法は「1回払いのみ」です。クレジットカードのような分割払い、リボ払いはできません。
キャッシングができない
デビットカードには、クレジットカードのようなキャッシング機能がありません。キャッシングでお借り入れすることはできず、あくまで自分の預金残高の範囲内でのご利用となる点に注意しましょう。
クレジットカードの利用実績には反映されない
「Visa」や「JCB」の国際ブランドのデビットカードを利用しても、クレジットカードの支払実績(クレジットヒストリー)は蓄積されません。クレジットカードは利用頻度や利用額が多いと上位会員にランクアップしたり、利用限度額が拡大される場合がありますが、デビットカードのご利用はこれらの判定に反映されないことを覚えておきましょう。
使えない場所がある
デビットカードは高速道路などの各有料道路やガソリンスタンドなど、支払いに使えない場所が一部あります。高速料金の支払いに使えないので、クレジットカードのような「ETCカード」も作ることができません。
3. こんな人にはデビットカードがおすすめ
デビットカードは、次のようなかたにおすすめのカードです。
借金をしたくない人
後日引き落としが行われるクレジットカードと異なり、利用したその場で即時引き落としが行われるため、借金をしないで現金感覚で支払いたいかたに向いています。
管理をしながらお金を使いたい人
利用できるのは預金残高の範囲内となるため使いすぎを防ぐなど、お金の管理がしやすいカードです。利用した履歴もPC・スマホや専用アプリで参照できるので、使い方をコントロールしながらお金を使いたいかたにおすすめです。
4. デビットカードを使うときの注意点
デビットカードを使うときには、次の2つの点に注意しましょう。
残高不足だと使えなくなる
デビットカードは、預金残高が不足すると利用できません。利用と同時に引き落としが行われるため、残高を超えたお買い物はできません。お買い物の前に残高を確認しておくのがよいでしょう。
国際ブランドとJ-Debitを間違えられることがある
VisaやJCBなど国際ブランドのデビットカードは海外でも利用できますが、J-Debitは日本国内でしか使用ができないように、国際ブランドのデビットカードとJ-Debitは違うものです。J-Debitは、J-Debitの加盟店でしか使用することができません。
「支払いはデビットカードでお願いします」とお店の人に伝えると、Visaのデビットカードを出したのにJ-Debitと間違えられてしまうようなケースがあります。店員さんには「デビットカードで」ではなく、「Visaカードで」や「JCBカードで」というように伝えるのがよいでしょう。また、支払い回数を聞かれた場合は「1回で」と答えましょう。
5. ソニー銀行の Sony Bank WALLET
最後に、ソニー銀行のデビットカードである「Sony Bank WALLET」を紹介します。
Sony Bank WALLET は、「Visaデビットカード」と「ソニー銀行のキャッシュカード」が一枚になったカードです。
Sony Bank WALLETの特長<Visaデビットとして>
- 世界中のVisa加盟店でお買い物を楽しめる
- 海外ATMから現地通貨を引き出せる
- 円預金のほか10通貨の外貨預金と連動、貯めた外貨を使うことができる
- 国内でのご利用額に応じ、0.5%~最大2.0%のキャッシュバックも
<キャッシュカードとして>
- コンビニなど全国約9万台の提携ATMで利用できる
Sony Bank WALLET は年会費も発行手数料も無料です。まだソニー銀行に口座をお持ちでないかたは、口座開設の際に同時にお申し込みいただけます。
また、すでにソニー銀行に口座をお持ちのかたも、通常のキャッシュカードから無料で Sony Bank WALLET に切り替えいただけます。
Sony Bank WALLETの詳細はこちら6. まとめ
今回は、デビットカードのメリット、デメリット、使うときの注意点についてお伝えしました。
最近、日本でもご利用のかたが増えつつあるデビットカード。クレジットカードとの違いやメリット、デメリットを把握して、上手に活用してみませんか?