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ポイント解説!為替リンク預金(外貨スタート型編)

この低金利時代にうれしい高金利で人気の「仕組み預金」。
前回ご紹介した為替リンク預金(円スタート型)の姉妹商品、為替リンク預金(外貨スタート型)についてご案内します。

こんなかたにオススメ!

為替リンク預金(外貨スタート型)は、満期の元利払いが当初預け入れた外貨ではなく日本円で行われる可能性があるかわりに、通常の外貨定期預金よりも高い金利で提供されている預金です。

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為替リンク預金(外貨スタート型)は次のようなかたにオススメの商品です!

  • 短期間で高い金利で運用したい
  • 外貨を保有しているがよりいい運用商品を探している
  • 目先、為替レートは横ばいまたはゆるやかな円高と考えている
  • 為替レートが今ぐらいの水準なら外貨を円に換えてもよいと考えている

お申し込みは外貨。満期の元本と利息は外貨、または円に。

為替リンク預金(外貨スタート型)は、以下の特徴を持つ商品です。

  • 期間1ヶ月など、比較的短めの満期がある(原則として中途解約はできません)
  • 募集しているときだけ申し込みできる
  • お預け入れは外貨普通預金からのみ (お申し込みは1,000通貨から)
  • 満期の元本と利息は当初預け入れた外貨、または円でお受け取り
    (どちらになるかは満期日直前の為替レートで決まるから事前にはわからない。お客さま自身で受け取る通貨を選択することはできない)

満期で受け取る元本や利息が預け入れた外貨ではなく、円になる条件はただひとつ。

「募集締め切り直後の為替レート(特約レート)」と「満期日の前営業日の為替レート(参照レート)」を比較し、参照レートのほうが円安の場合に限り円で元利払いになります。

お申し込みから満期まで

それではお申し込みから満期までの流れをみていきましょう。為替リンク預金(外貨スタート型)にはさまざまな通貨、期間のものがありますが、ここでは例として「米ドル、1ヶ月」にお預け入れするものとします。

  1. <STEP1> お預け入れ&特約レートの決定

    為替リンク預金(外貨スタート型)は、募集期間が定められている商品です。通常、募集期間最終日の12:00にお申し込みを締め切ります。 そしてその1時間後、13:00にTTM(実勢為替レートの仲値)をもとに「特約レート」が決まります。
    ここではわかりやすく、特約レートは1ドル=100円00銭とします。

  2. <STEP2> 受け取り通貨の判定

    元本と利息の受け取り通貨が外貨のままか、円になるかは満期日の前営業日15:00の為替レート(参照レート)しだいです。
    参照レートが1ドル=99円99銭など、特約レート(今回の例では1ドル=100円00銭)よりも1銭でも円高であれば、受け取り通貨は米ドルのままです。
    逆に参照レートが1ドル=100円00銭と特約レートと同値であったり、100円01銭など円安の場合、受け取り通貨は円になります。

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    重要なのは満期日の前営業日15:00に決定される参照レートのみ。それまでの預け入れ期間中にどんなに円安または円高になっても、受け取り通貨の判定にはいっさい関係ありません。

  3. <STEP3>満期(元本・利息をお受け取り)

    受け取り通貨の判定が行われた翌営業日、為替リンク預金(外貨スタート型)は満期を迎えます。

    ●元本・利息を米ドルで受け取る場合
    元本に期間1ヶ月分の利息(税引き後)を加えた額が米ドル普通預金口座に入金されます。

    ●元本・利息を円で受け取る場合
    円で元利払いが行われる際は、満期時点の為替レートとは関係なく、募集期間最終日に決まった特約レートで円に換金されます。

    今回の例では特約レートは1ドル=100円00銭だったので、元本・利息(税引き後)とも特約レートの1ドル=100円00銭で円に換金され、円普通預金口座に入金されます。
    通常の外貨預金なら円に換える際、円安になるほど円ベースでの受け取り額が増えますが、ここではあらかじめ定められた「特約レート」で円に換えるため、実勢為替レートの影響を受けません。
    つまり為替リンク預金(外貨スタート型)は円安が進んだ場合、通常の外貨預金なら受け取れた為替差益(円安メリット)を放棄するかわり、通常よりも高い金利で提供されている商品といえます。

こんな使い方も!

高金利を追求できるだけでなく、こんな使い方ができる点も魅力です。

  1. すでに保有している外貨の出口戦略

    特約レート(募集期間最終日 13:00のTTMをもとに決まるレート)が外貨購入時よりも円安に設定されそうなら、元本と利息の受け取りが円になっても為替差益が見込めます。
    そんなときは為替リンク預金(外貨スタート型)で運用して高金利を受け取りつつ、円高なら外貨のまま継続保有、円安なら特約レートで日本円に換える戦略はいかがでしょうか?

  2. 姉妹商品「為替リンク預金(円スタート型)」から乗り換える

    為替リンク預金(外貨スタート型)の姉妹商品が、前回ご紹介した(円スタート型)。
    お申し込みは円。満期の元本と利息のお受け取りは将来の為替レートによって円、または外貨になる商品でしたね。
    (円スタート型)で元利払いが外貨となった場合、受け取った外貨を使って(外貨スタート型)にチャレンジするのも有効な方法と思われます。
    為替リンク預金

保有する外貨のより有利な運用に、ぜひ為替リンク預金(外貨スタート型)をご検討ください。

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