海外と比べて「現金払い信仰」が強いといわれる日本ですが、キャッシュレス決済の比率は徐々に上昇、2019年は消費額の約27%と過去最高を更新しました。
数ある決済手段の中でも近年著しい伸びを見せ、注目を浴びているのがデビットカード。
現金払いに近い感覚で使えるうえに、クレジットカードのような利便性も併せ持つデビットカードは、無駄づかいを抑えたいかたや、しっかり支出管理をしながら上手な消費をしたいかたなどに特におすすめです!
今回はクレジットカードとデビットカードの違い、デビットカードのメリットとデメリットなどを簡単にまとめてみました。
目次
- クレジットカードとデビットカードはどう違う?
- デビットカードのメリット
- デビットカードのデメリット
- こんなかたにおすすめ!デビットカード
- 2タイプのデビットカード、選ぶならどっち?国際ブランドデビット?J-Debit?
- おすすめは国内外で大活躍の Sony Bank WALLET
- まとめ
クレジットカードとデビットカードはどう違う?
クレジットカードもデビットカードも、コンビニや百貨店などでのお買い物、お食事やネットショッピングにも使える点では同じです。ただし、実際にはその性格がかなり異なります。
後払いのクレジットカード、即時払いのデビットカード
最大の違いは、ご利用代金の引き落としが行われるタイミング。クレジットカードの場合、使ったその場では代金の請求はされず、後日1ヶ月分の合計額が請求され、支払日に銀行口座から引き落としが行われる後払い方式です。
これに対してデビットカードは使ったその場ですぐにご利用代金が銀行口座から引き落とされる、即時払い方式です。どちらもお店のレジでは同じ使い方ができる2枚ですが、実は決定的な違いがあります。
- クレジットカード (カード会社が発行)
利用者の信用力をもとにカード会社が一時的に代金を立て替えてくれるもの。
「後払い」で支払いが先送りになるため、一種のツケ(借金)ともいえる。
- デビットカード (銀行が発行)
利用者の銀行口座と連動、ご利用のたびに預金から「即時払い」が行われるもの。
使ったその場で支払いが完了するので、現金払いに近い感覚。
この違いは利用限度額や支払回数の違いにも表れます。
デビットカードの利用限度額は預金残高の範囲内、支払いは「1回払い」のみ
信用力をもとに後払いするクレジットカードは、たとえご利用の時点で銀行口座に残高がなくても、カード会社が定めた与信枠の範囲内まではお買い物ができます(ただし身の丈を超えた使い方をすると後日お支払いの際に苦しむケースも)。支払い回数は1回払いのほかに分割払い、リボ払いやボーナス払いも選択できます(3回払い以上の分割やリボ払いには分割払い手数料が発生)。
一方、即時払いのデビットカードでお買い物ができるのはご利用時点における預金残高の範囲まで、支払い回数は1回払いのみ。
また、クレジットカードには通常ついているキャッシング機能もデビットカードにはありません。
お店のレジではどちらも同じ使い方ができるクレジットカードとデビットカードですが、実体は似て非なるもの。デビットカードは「ATMでわざわざお金をおろさなくても、銀行口座からの即時払いでお買い物ができるもの」とイメージするのがよいでしょう。
デビットカード | クレジットカード | |
お支払い方法 |
即時払い(都度払い) |
後払い |
お支払い回数 |
1回払いのみ |
1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い |
ご利用可能額 |
預金残高の範囲内 |
カード会社が審査により決めた与信枠の範囲内 |
キャッシング機能 |
なし |
あり |
発行主体 |
銀行 |
カード会社 |
デビットカードのメリット
キャッシュレス決済ながら現金払いに近い感覚で使えるデビットカード。そのメリットを見ていきましょう。
・使いすぎて後で支払いに苦労する心配がない
後払いのクレジットカードはつい金銭感覚が狂ってしまい、使いすぎて後から支払いに苦しむかたもいるようです。支払いが滞ると信用情報が棄損してしまいますし、最悪の場合はカード破産というケースも。また、リボ払いやキャッシングにも高い分割手数料や金利がかかります。
これに対して即時払いのデビットカードなら自分の預金残高が利用限度額となるうえ、使ったその場で引き落としが行われるため、使いすぎて後日支払いに困るということがありません。事実上の現金払いともいえます。もちろん手数料や金利もかかりません。
・現金を持ち歩くよりも安全、便利
わざわざ銀行やコンビニのATMに足を運んでお金をおろさなくても、銀行口座からの即時引き落としにより現金不要でお買い物ができるデビットカード。
盗難・紛失など万一の場合もカスタマーセンターに連絡すればすぐにデビットカードの効力を停止できますし、不正利用された場合の補償もあるので現金を持ち歩くよりも安全です。
・キャッシュバックなどの特典がある
ご利用金額に応じたキャッシュバックなどの特典がうけられるので、現金払いよりもおトクにお買い物ができる点も大きなメリットです。
一般にクレジットカードはポイントによる還元が主流ですが、デビットカードは銀行口座へのキャッシュバックが主流です。使用用途が限られていたり有効期限が定められているポイントより、現金によるキャッシュバックの方がうれしい、というかたも多そうです。
・発行にあたり審査がない
後払いでお買い物をするクレジットカードは何よりも利用者の信用力・返済能力が問われるため、発行にあたり厳格な審査が行われます。その結果、カード会社からクレジットカードの発行をお断りされてしまうことも...。
一方、即時払いのデビットカードは預金残高がご利用限度額となるため、支払いが滞るリスク自体がありません。そのため返済能力などを審査する必要もなく、利用代金を引き落とす銀行口座さえ開設できれば、審査なしでデビットカードは発行されます。
・15歳、高校生から保有できる
デビットカードは、発行を受けられる年齢もクレジットカードより低く設定されています。
信用力でお買い物をするクレジットカードは高校生を除く18歳以上のかたにしか発行されないのに対し、自分の預金でお買い物をするデビットカードなら15歳からOKです。
・支出管理がしやすい
ご自分でレシートをもとに記録しなくてはいけない現金払い、ご利用から実際の支払いまで時間差が生じるクレジットカード払いと比べ、デビットカードは支出管理が容易な点も大きなメリットです。
デビットカードは銀行口座と連動、ご利用のつど即座に引き落としが行われるため通帳にもすぐに明細が記録されます。何月何日にどのお店でいくら使ったかという履歴が残るため、家計簿代わりにも活用できます。
デビットカードのデメリット
現金払いのような堅実さに加えて、クレジットカードのような利便性。一見よいことづくめに思えるデビットカードにも特有のデメリットがあります。
・ガソリンスタンド、高速道路の料金支払いには使えない
さまざまなお店で利用できるデビットカードですが、残念ながら自動車やオートバイとの相性は今ひとつ。一部カードを除きガソリンスタンドでは原則使用できないほか、高速料金の支払いにも使えません(デビットカードと紐づいたETCカードを作れないため、ETC料金の引き落としもできません)。
また、飛行機の機内販売にも使用することができません。
・一部の月額制サービスに使えない場合がある
たとえば月々3,000円の会費が毎月引き落としされる会員制サービスなど、月額制サービスの一部にはデビットカードでのお申し込みのできないものがあるようです。
こんなかたにおすすめ!デビットカード
今なお現金主義のかたが多い日本、その背景にはクレジットカードのような後払い(ツケ)、いわばお金の貸し借りを嫌う風潮もありそうです。
しかしデビットカードはここまで見てきたとおり、買ったその場で銀行口座からすぐに引き落としが行われる「即時払い」。貸し借りの関係が生じないので、現金主義のかたにもおすすめです!
どなたでも便利に活用できるデビットカードですが、特にこのようなかたにおすすめです。
- 後払いのクレジットカードには抵抗があるかた(現金主義のかた)
- クレジットカードだとつい使いすぎてしまうかた
- できるだけ現金は持ち歩きたくないかた
- 銀行やコンビニのATMに並びたくないかた
- キャッシュバックなどの特典で現金よりもおトクにお買い物をしたいかた
- 家計簿管理の手間を省略したいかた
- 年齢制限などでクレジットカードを持てないかた
- クレジットカードの審査が不安なかた
2タイプのデビットカード、選ぶならどっち?国際ブランドデビット?J-Debit?
知名度も人気も急上昇、広く普及してきたデビットカード。
基本的なしくみは同じですが、実は日本国内で使えるデビットカードは大きく2つに分けられます。
- 国際ブランドデビット
Visaデビット、JCBデビットなど。それぞれ日本はもちろん海外のVisa加盟店、JCB加盟店で使える。ネットショッピングも可能。
- J-Debit(ジェイデビット)
日本国内にあるJ-Debit加盟店のみで使える。海外利用は不可。
たとえば国際ブランドのVisaデビットはクレジットカードと同様、日本を含めた世界中のVisa加盟店で使えます。これに対しJ-Debitは国内利用のみ、利用できる加盟店数も限られるためやや不便な印象は否めません。
日本ではまず2000年にJ-Debitがサービスを開始しましたがその認知度や普及率は今ひとつ。その後にVisaデビットなど国際ブランドデビットが登場し人気化、利用者数が急増しています。これからデビットカードを作るかたは特別なこだわりがない限り、国内外で使えて加盟店舗数も多い国際ブランドデビットがおすすめです。
おすすめは国内外で大活躍の Sony Bank WALLET
デビットカードを選ぶ際は以下の点を比較検討してみるのがよいでしょう。
- 年会費、発行手数料
- キャッシュバック率
- 海外での利便性
数あるデビットカードの中でもおすすめはズバリ、ソニー銀行の Sony Bank WALLET。
世界200以上の国で使えるVisaデビットと、コンビニなど国内約9万台のATMで使えるソニー銀行のキャッシュカードが一体となった1枚です。
Sony Bank WALLET の年会費や発行手数料は無料です。発行にあたりソニー銀行で口座を開設する必要がありますが、口座開設ももちろん無料です(口座開設のお申し込み時に Sony Bank WALLET の発行も併せてお申し込みいただけます。
デビットカードとして国内でお買い物をすると、ご利用額の0.5%~最大2%のキャッシュバックも!
(キャッシュバック率はソニー銀行における月末総残高やお取り引き状況に応じて決まる優遇プログラム Club S のステージに応じて変化します。)
Sony Bank WALLETなら外貨預金でのお買い物も!
Sony Bank WALLET がその他のデビットカードと一線を画すのが海外での利便性。
なんと円預金だけではなく米ドルやユーロなど、計10通貨の外貨預金残高でもお買い物ができるのが大きな特徴です。
アメリカへお出かけの際は米ドル預金から、ヨーロッパへお出かけの際はユーロ預金からショッピングやお食事の代金をお支払い。貯めた外貨をそのまま使うことができるので、空港で高い手数料を払って外貨に両替する手間はもう不要!現地通貨建ての預金残高がない場合も、円預金から自動的に不足分の外貨を購入、瞬時にお支払い代金に充当する「円からアシスト」機能もあるので安心です。
こうした利便性ももちろんですが、海外では国内以上に防犯に気をつかうケースも多いだけに、多額の現金を持ち歩かなくても済むのは大きなメリットです。チップ文化のある国などでは多少の現金が必要となる場合もありますが、そんな場合も心配ご無用。Sony Bank WALLET は海外ATMから現地通貨を引き出せます。
国内でも海外でも、文字通り頼れるおサイフ代わり。デビットカードを選ぶなら、断然ソニー銀行の Sony Bank WALLET!
まとめ
最後に今回のポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 「即時払い」のデビットカードと「後払い」のクレジットカードは似て非なるもの
- 無駄づかいの防止、堅実な消費にはデビットカードがおすすめ
- 現金感覚で使えるため、デビットカードは現金主義のかたにもおすすめ
- 選ぶなら海外での利便性が光る Sony Bank WALLET
年会費無料、発行手数料無料の Sony Bank WALLET はソニー銀行での口座開設申し込みと同時にお申し込みいただけます。ぜひこの機会に国内外で大活躍のデビットカード、Sony Bank WALLET をお申し込みください。