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雇用統計・今月の注目ポイント(2021年5月7日発表分)

2021年5月7日(金)、日本時間21時30分に米国で4月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化 (万人)
発表年月 予想値 実績値 修正値
2021年5月 +88.8
2021年4月 +50.0 +91.6
2021年3月 +18.2 +37.9 +46.8
2021年2月 +5.0 +4.9 +16.6

失業率(%)
発表年月 予想値 実績値 修正値
2021年5月 5.8
2021年4月 6.1 6.0
2021年3月 6.3 6.2 6.2
2021年2月 6.7 6.3 6.3

出所:時事通信社(2021年4月26日時点)

今月の注目ポイント(ソニーフィナンシャルホールディングス チーフアナリスト 尾河眞樹)

米国の経済指標が軒並み改善するなか、今回の雇用統計の注目度は高いだろう。主な注目点は非農業部門雇用者数が3月に続き大幅増となるか、また、失業率が6.0%を下回り、5%台に入るかどうかだ。

米国ではワクチンの普及を急いでいることに加え、バイデン政権による巨額の経済対策への期待などで、企業の景況感が改善している。

FRBのパウエル議長は緩和姿勢を維持しているが、雇用統計が市場予想を上回る好結果となった場合には、米長期金利が再び上昇し、ドル買いが進む可能性もある。


米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢を見る十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測る上で重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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