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米雇用統計・今月の注目ポイント(2022年5月6日発表分)

2022年5月6日(金)、日本時間21時30分に米国で4月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

今月の注目ポイント「労働賃金の上昇は加速するか

ソニーフィナンシャルグループ チーフアナリスト 石川久美子

米国について、今もっとも注目されているのはインフレの動向です。米国のインフレを加速させている主な要因は①エネルギーなど資源価格の上昇、②家賃の上昇、③賃金の上昇の3つです。インフレを抑えるためには、①~③を抑える必要があります。

しかし、①についてはロシア・ウクライナ情勢次第という面が強く、米国単独でどうにかできるものは②と③の部分しかありません。今回の4月雇用統計では、「③賃金の上昇」に関わる「平均賃金」の結果に特に注目が集まるでしょう。結果が市場予想以上の伸びとなれば、インフレが一段と加速し、それを抑制するために米国の政策金利引き上げペースも上がるのでは、との思惑に繋がると見られます。それにより、米長期金利が上昇すれば、市場のドル買いも加速する公算です。

ちなみに、今回の4月雇用統計の発表前日には、米国のインフレを安定化させる責務を負っている米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表する予定です。本稿執筆時点で、金利先物市場はFOMCが政策金利を0.50%引き上げ、0.75~1.00%にするのではないかと予想。さらに、次回6月FOMCについても50bpもの大幅利上げを行い、年末までには政策金利が2.50~2.75%まで引き上げられるのではと見ています。FOMCが発表する声明において、労働市場やインフレに関し目新しいコメントがあれば、5日発表の米4月雇用統計に対する市場の思惑にも変化が生じる可能性があります。あわせて注目です。

プロフィール
石川久美子

プロフィール
石川久美子

商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所の立ち上げに参画。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化 (万人)
発表年月 予想値 実績値 修正値
2022年5月 +40.0(万人)
2022年4月 +49.0(万人) +43.1(万人)
2022年3月 +42.3(万人) +67.8(万人) +75.0(万人)

失業率(%)
発表年月 予想値 実績値 修正値
2022年5月 3.6%
2022年4月 3.7% 3.6%
2022年3月 3.9% 3.8% 3.8%

出所:時事通信社(2022年4月28日(木)時点)

米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢をみる十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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