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子どもたちを支援するふたつのサステナビリティ活動を紹介します

ソニー銀行では、お客さまとともに持続可能な社会を実現するため、商品・サービスを通じたサステナビリティの取り組みを進め、お客さまによる預金や口座開設が、次世代を担う子どもたちの育成支援への貢献に繋がるしくみをご提供しています。4月には2022年度の子どもに関わるふたつの活動の成果として寄付を行いました。寄付先の団体さまから直近の活動内容のご報告とお客さまへのメッセージをいただきましたのでご紹介します。

困難への支援子ども支援ファンド寄付付き定期預金寄付先 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 可能性・成長への支援子ども応援プログラム寄付先 放課後NPOアフタースクール

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

「子どものための災害時緊急・復興ファンド」について、現在の活動内容と寄付金の使い道について教えてください。

子どものための災害時緊急・復興ファンドは、自然災害発生直後や人道危機などの緊急時および中長期での復興期にかけて、次世代を担う子どもたちを支援するためセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニーグループ株式会社により設立されました。このファンドは、一定額以上の資金を常に準備することで、日本国内の他、世界各地で発生している大規模災害の発生直後に迅速な支援の開始を可能にします。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより世界中の災害支援情報などをソニーグループと共有しながら、ソニーグループ各社からのご寄付に加え、多くのソニーグループ従業員からのご寄付をいただいています。ファンドを通じて、災害発生直後の緊急支援物資の提供の他、避難所で子どもたちが安心・安全に過ごすことのできる空間「こどもひろば」の実施や、災害発生時から中長期にかけての緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」手法の導入、普及・啓発活動などにも活用されます。2022年度においては、ファンドを通じて、バングラデシュ南東部ロヒンギャ難民キャンプの火災(2023年3月)、トルコ・シリア地震(2023年2月)、インドネシア地震(2022年12月)、フィリピン洪水(2022年10月)、パキスタン洪水(2022年9月)へご支援をいただきました。

現状の課題について教えてください。

トルコ・シリア地震支援事業について、現状の課題をご報告します。2023年2月6日にトルコ南東部において大地震が発生し、トルコとシリアに大きな被害をもたらしました。トルコで1,500万人、シリアで880万人が被災し、その中には、シリア危機などの影響で避難生活を送っていた人々も含まれます(*)。シリアでは地震によって国内避難民キャンプへ避難してくる人たちが急増し、人口過密状態にあるため、コレラなどの感染症のまん延が懸念されています。安全な水の提供や保健医療体制の整備が必要です。また、トルコとシリアともに、いまも再開していない学校もあり、教育を受ける権利を守り、子どもが日常を取り戻せるように、教育機会を提供することも優先課題の一つです。さらに、災害発生から100日以上が経過した現在でも、悪夢をみたり、建物の中に入ることに恐怖を感じたりする子どももいます。依然として養育者と離ればなれの子どももおり、暴力や虐待、搾取、誘拐などの子どもの保護のリスクに晒されています。子どもとその養育者への心理社会的支援や、養育者との再統合支援も急務となっています。このように、幅広い分野において中長期的な視点を持った支援が引き続き必要です。

(*)Syria and Türkiye Earthquake Emergency Supplementary Appeal (February - May 2023)(OCHAの英語サイトへリンクします)

活動の支援につながる商品を利用されたソニー銀行のお客さまへコメントをお願いします。

「子ども支援ファンド寄付付き円定期」を通じて、皆さまのあたたかい想いのこもったご寄付に心より感謝いたします。
国内外の災害や人道危機において子どもが直面する厳しい現状について、皆さまにご理解いただき、「子どものための災害時緊急・復興ファンド」を通じて、継続的なご支援をいただいていることで、私たちは災害や緊急時に子どもが直面する困難な状況への迅速な支援ができています。
現在も、さまざまな課題に直面するトルコ・シリア大地震の被災地に加え、世界各国には、国内では報道されにくい、多くの人道危機があります。セーブ・ザ・チルドレンは、誰ひとり取り残すことなく、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指して活動を継続していきます。そして、子どもたちが真に安心・安全に暮らせる社会の実現に取り組んでいきます。
どうぞ引き続きご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

放課後NPOアフタースクールのご紹介

「放課後NPOアフタースクール」の現在の活動内容と寄付金の使い道について教えてください。

放課後NPOアフタースクールは、「放課後はゴールデンタイム!」をビジョンに掲げ、安全で豊かな放課後を日本全国で実現するために活動しています。小学校施設を活用し、地域とともに子どもを応援する放課後の居場所「アフタースクール」を運営し、そのモデルを全国に展開するために自治体支援を行っています。さらに、多様な企業と連携した体験活動を全国各地の放課後の居場所で実施することで、体験機会の創出・体験格差の縮小にも取り組んでいます。 
 
放課後は子どもたちそれぞれが自分らしく過ごし、社会とつながれる可能性にあふれた時間です。自分なりの「好き」や「やりたい」を見つけ、探究することは、自己肯定感や主体性につながり、また地域のかたとの出会いは、子どもたちの世界や選択肢を広げます。 
今回のご寄付は、子どもたちのチャレンジ意欲を育み可能性を広げるための多様な体験活動にかかる材料費や開発費、十分に遊具が行き届かないスポーツ用品や室内遊びのおもちゃ購入など全国の子どもたちにとって豊かな放課後を実現するための活動に活用させていただきます。

現状の課題について教えてください 。

小学生の放課後は三間(サンマ:時間、空間、仲間)が失われたといわれて久しく、子どもたちの自主的な活動や、伸びやかな発育の機会が損なわれています。特に学童保育の待機児童は1.5万人以上存在するように、小学生の放課後の空間、居場所の不足はすぐに対処すべき喫緊の課題です。 
放課後の空間、居場所を増やせない理由は「人、場所、金」の課題があるからだと考えます。スタッフのなり手の不足、スタッフを雇用できる予算が確保できていないこと、放課後の施設を作るお金、場所がないといった課題が挙げられます。 
また、小学生になると「行きたい、やってみたい」という意識がより明確となり、放課後の居場所は、子どもたち自身が行きたいと思える場所として機能することが重要です。小学生の放課後の居場所は、量と質を同時に追い求める必要があります。 
この社会課題を費用と時間をかけずに日本全国で解決する方策として、私たちが携わっている放課後における学校施設を活用した放課後の居場所づくりが、課題解決の一助となることを願っています。

活動の支援につながる口座開設(対象:15歳未満)をされたソニー銀行のお客さまへコメントをお願いします。

このたびは、放課後NPOアフタースクールの活動にご賛同いただき、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。子どもたちのために「何か貢献したい」という皆さまの想いを子どもたちに繋ぐのが私たちの役目だと思っています。よく自分たちをミツバチに例えますが、飛び回って繋げていく役割が社会にいれば、多くのかたがたの想いが子どもたちに届き、よりよい社会、社会課題の解決に近づいていくと考えています。今日も子どもたちは放課後の時間に、それぞれの「好き」や「やりたい」に没頭し、チャレンジすることで可能性を広げています。子どもたちの未来のために今後も私たちの活動にご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

ソニー銀行は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、放課後NPOアフタースクールの活動を支援するとともに、今後も価値ある商品・サービスの提供を通じて、心豊かに暮らせる社会に貢献できるよう努めて参ります。

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