「円定期plus⁺ は早期に満期が繰り上がる可能性があると言うけど、実際今まではどのくらい満期は繰り上げされているの？」
お客さまからよくご質問いただくため、2019年、2022年と二回にわたって円定期plus⁺ の繰り上げ状況をブログで紹介しました。ご好評につき、三回目として商品の特徴や注意点などとあわせて最新の状況をご紹介します。
まず商品の概要ですが、円定期plus⁺ は通常の定期預金より高金利で、満期まで保有すれば元本保証である代わりに、当初お預け入れ期間が長く、当社の判断で早期に満期が繰り上がる可能性があります。年に一度、募集の際に設定された繰上判定日において満期日を繰り上げるか否かを決定し、お客さまにはサービスサイト やメールでお知らせしています。
金利タイプは、フラット型だけでなく、当初予定された満期日に近づくほど金利が高くなるステップアップ型があります。
フラット型とステップアップ型、どっちにする？
お申し込み時にお客さまより多くいただくご相談に、「金利タイプのどちらが有利なのか、どちらに申し込めばいいのかよくわからない」があります。
円定期plus⁺ は年に一度ある繰上判定日において、市中金利が当社金利より高いと継続の可能性が高く、当社金利より低いと繰り上げとなる可能性が高い商品です。そのため、お客さまが円定期plus⁺ の早期繰り上げを予想する場合はフラット型、早期繰り上げはないだろうと予想する場合はステップアップ型が、より受け取れる利息の金額が大きくなると予測できることになります。
今後の市中金利がどうなるかによって当社で繰り上げるか否かの判断は変化しますので、残念ながら、お申し込み時点ではどちらの金利タイプが有利かはわかりません。
金利タイプで迷う場合は、ご資金を二口に分けてそれぞれの金利タイプに申し込むという選択肢もあります。1回の募集につきフラット型、ステップアップ型それぞれ1件ずつお申し込みが可能です。二口に分ける場合は、お客さまがより可能性を見出せる方に比重を置いて申し込みをしてみてもいいかもしれません。
また、円定期plus⁺ は、金利市場の変化を鑑みて原則毎週木曜日に預金金利の見直しを行ったうえで募集を行っているため、小口で定期的に預け入れを行えば、預け入れた預金金利を平準化することも可能です。
円定期plus⁺ の満期繰り上げの状況は？
さて、本題の過去に預け入れられた円定期plus⁺ がどのくらい償還されているのかを確認してみましょう。
2015年6月のサービス開始から2024年5月末の時点まで、一度でも繰り上げ判定日を迎えたことのある円定期plus⁺（預け入れ開始から1年を経過した円定期plus⁺）は計583本。このうち、すでに満期が繰り上げられたものは161本（約28％）でした。
2022年にご紹介した時は満期繰り上げ率が37%だったので、現在は繰り上げされず継続される傾向であることがわかります。
また、金利タイプ別に見てみるとフラット型は約29％、ステップアップ型は約26％であり、満期繰り上げの状況に大きな差はありません。
なお、満期繰り上げ状況のデータは今後の償還率がどうなるかを指し示すものではなく、円定期plus⁺ は満期が早期に繰り上がる可能性のある商品ですので、あくまでご参考としてください。
どんなことに注意すればいい？活用方法は？
円定期plus⁺ のご利用に際して、注意が必要なのは次の二点です。
・満期繰り上げの判定は当社で行うため、お客さま自身での判定はできない。
・原則、中途解約ができない。当社がやむを得ない事情と認めて中途解約に応じる場合は損害金が発生し、元本割れが生じるリスクがある。
円定期plus⁺ は当初預け入れ期間まで預け入れが継続する可能性も、早期に満期が繰り上がる可能性もあります。原則中途解約はできないため、当初預け入れ期間の間は使う予定のない余裕資金で申し込むことが大切です。
なお、当社がやむを得ない事由と認めて中途解約に応じた場合には、全額の中途解約のみの取り扱いとなり、一部の中途解約はできません。中途解約時は損害金のご負担によって元本割れの可能性があります。
これらの商品性をふまえると、お子さまの教育資金や退職後の生活費・遊興費など、長期的な貯蓄を計画している資金の運用に適していると言えます。
今回のブログがお客さまのご判断の一助となりましたら幸いです。
最後になりますが、円定期plus⁺ は満期までの期間が長い商品のため、余裕ある資金でのお申し込みをお願いします。
