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ポイント解説!為替リンク預金(円スタート型編)

殖やしたいのに殖やせない、預金者受難の低金利時代に人気を集めているのが「仕組み預金」。
ソニー銀行では3種類の仕組み預金を取り扱いしていますが、今回は為替リンク預金(円スタート型) についてご案内します。

こんなかたにオススメ!

為替リンク預金(円スタート型)は、満期の元利払いが日本円ではなく外貨(米ドルなどあらかじめ決められた通貨)で行われる可能性があるかわりに、通常の円定期預金よりも高い金利で提供されている預金です。

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「いくら金利が高くても、満期に外貨で受け取るのはちょっと・・・」
と不安なかたのため、外貨でのお受け取りとなった場合の出口戦略についても考えていきます。

為替リンク預金(円スタート型)は次のようなかたにオススメの商品です!

  • 短期間で高い金利で運用したい
  • 目先、為替レートは横ばいまたはゆるやかな円安と考えている
  • 為替レートが今ぐらいの水準なら外貨を買ってもよいと考えている
  • 元利払いが外貨で行われても、海外旅行などで使う予定がある

お申し込みは円。満期の元本と利息は円、または外貨に。

為替リンク預金(円スタート型)は、以下の特徴を持つ商品です。

  • 期間1ヶ月など、比較的短めの満期がある(原則として中途解約はできません)
  • 募集しているときだけ申し込みできる
  • お預け入れは日本円 (お申し込みは10万円から)
  • 満期の元本と利息は日本円、または外貨(特約通貨)でお受け取り
    (どちらになるかは満期日直前の為替レートで決まるから事前にはわからない。お客さま自身で受け取る通貨を選択することはできない)

では、どんな時に元本や利息が外貨になるのでしょうか?

ざっくり言うと「募集締め切り直後の為替レート(特約レート)」と「満期日の前営業日の為替レート(参照レート)」を比較し、参照レートのほうが円高の場合に限り外貨(特約通貨)で元利払いになります。

お申し込みから満期まで

以下の為替リンク預金(円スタート型)に、100万円申し込みした場合を想定します。

期間 1ヶ月
特約通貨 米ドル
特約レート TTM-0円
利率 年6.50%(税引き後 年5.179%)

「特約通貨」とは、満期の元利払いが行われる可能性のある通貨のことです。つまりこの例の場合、元利払いは日本円または米ドルになります。

<STEP1> お預け入れ&特約レートの決定

為替リンク預金(円スタート型)は、募集期間が定められている商品です。
通常、募集期間最終日の12:00にお申し込みを締め切ります。
そしてその1時間後、13:00にTTM(実勢為替レートの仲値)をもとに「特約レート」が決まります。

先ほど条件欄に「特約レート:TTM-0円」とありましたが、これは13:00のTTMから0円を引いた値が特約レートになることを意味します。
今回はわかりやすく13:00のTTMを1ドル=100円00銭とします。この場合、特約レートも1ドル=100円00銭です。

<STEP2> 受け取り通貨の判定

元本と利息の受け取り通貨が日本円か米ドルかは満期日の前営業日15:00の為替レート(参照レート)しだいです。
参照レート特約レート(今回の例では1ドル=100円00銭)よりも円安または同値なら、受け取り通貨は日本円になります。
逆に参照レートが1ドル=99円99銭など、特約レートよりも1銭でも円高であれば、受け取り通貨は米ドルになります。

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なお、重要なのは満期日の前営業日15:00に決定される参照レートのみ。それまでの預け入れ期間中にどんなに円安になっても円高でも、受け取り通貨の判定にはいっさい関係ありません。

<STEP3>満期(元本・利息をお受け取り)

受け取り通貨の判定が行われた翌営業日、為替リンク預金(円スタート型)は満期を迎えます。

  • 元本・利息を日本円で受け取る場合

    期間1ヶ月、年6.50%(税引き後 年5.179%)の円定期預金とまったく同じく扱いとなり、元本100万円に税引き後4,192円(※)の利息を加えた1,004,192円が円普通預金口座に入金されます。

    (※)簡便な方法により計算しているため結果は概算値であり、実際のお取り引き結果と異なる場合があります。

  • 元本・利息を米ドルで受け取る場合

    米ドル(特約通貨)で元利払いが行われる際は、満期時点の為替レートとは関係なく、募集期間最終日に決まった特約レートで外貨に換金されます。
    今回の例では特約レートは1ドル=100円00銭だったので、元本100万円に利息を加えた1,004,192円を米ドルに換金すると、10,041ドル92セント。
    この額が米ドル普通預金口座に入金されます。

    特約レートは満期時点の為替レートと比べると通常円高になっていますので、為替コストもあり、すぐに円に換金すると元本割れの可能性があります。

元利払いが外貨になった場合の出口戦略

元本や利息を外貨(特約通貨)で受け取った場合の出口戦略についても考えてみましょう。

  1. 受け取った外貨を海外旅行で使う

    海外旅行の強い味方、Sony Bank WALLET があれば外貨普通預金の残高はそのまま現地でのショッピングに使ったり、海外ATMから引き出すことができます。
    海外にお出かけの予定があるかたは、円安なら日本円のまま高金利を享受、もし円高になったら旅行先で外貨を使うという二段構えで為替リンク預金(円スタート型)を検討してみてはいかがでしょうか?

    Sony Bank WALLET の詳細

  2. 金利の高い外貨定期預金で運用する

    超低金利が続く日本よりも諸外国のほうが一般には金利が高いため、円預金よりも外貨預金のほうが金利も高めとなっています。また、普通預金よりも定期預金の金利が高めに設定されているのは外貨預金においても同様です。
    外貨で受け取った元金と利息をすぐに円に戻さなくてもよい場合、より高い金利が期待できる外貨定期預金で外貨のままじっくり運用を続けるのもひとつの方法です。

    ソニー銀行の外貨定期預金

  3. 円安になったら日本円に戻して為替差益を追求

    円高の時に外貨を買って、円安になったら円に戻すのが外貨投資の基本。為替レートが円安になるタイミングを待って円に換金、為替差益を狙うのはもっともスタンダードな戦略と言えましょう。
    この場合は満期が設定されている外貨定期預金よりも、機動的にいつでも売却できる外貨普通預金のままお預けいただくほうがよいかもしれません。

    ソニー銀行の外貨普通預金

  4. 姉妹商品「為替リンク預金(外貨スタート型)」にチャレンジする

    ソニー銀行の為替リンク預金には、今回ご紹介した(円スタート型)の姉妹商品、(外貨スタート型)もございます。
    お申し込みは外貨。満期の元本と利息のお受け取りは将来の為替レートによって外貨、または日本円になるという、いわば(円スタート型)と正反対の商品です。元利払いが外貨ではなく日本円となる可能性があるぶん、通常の外貨定期預金よりも金利が高く設定されています。
    (円スタート型)で元利払いが外貨となった場合は、受け取った外貨を使って(外貨スタート型)にチャレンジ、というかたも多いようです。
    「外貨でより高金利を追求しつつ、円安なら日本円になってもかまわない」
    というかたにおすすめの戦略です。

    為替リンク預金

低金利時代の有望な運用先として為替リンク預金(円スタート型)を、ぜひご検討ください!

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