金融ワカラナイ女子のためのコミュニティサービス「きんゆう女子。」をご存じですか。
資産運用を考えているメンバーのかたとiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)についてお話ししました。
将来年金は受け取れるの?資産の作り方は?など、さまざまな疑問をぶつけていただきました。未来について少し考えてみませんか?
(Q:きんゆう女子。/A:ソニー銀行)
将来受け取れる年金がどうなるか心配です。
Q:そもそも、私たちの老後にはちゃんと年金が支払われるんでしょうか?
A:日本の公的年金制度は、賦課方式といって現役世代の保険料でそのときの高齢者を支える世代間扶養が基本のため、給付水準が下がることがあっても「一生涯受け取れる」というしくみそのものは私たちが老後を迎えたときも変わらないと考えられます。
Q:給付水準が下がる可能性があるんですね。
A:下がる可能性はありますね。公的年金には「遺族年金」や「障害年金」など、もしものときの備えの役割もありますので、貯蓄というよりは保険として考えつつ、自助努力による老後資産を準備することも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
老後にはいくら準備すればいい?
Q:以前、「老後2,000万円問題」という言葉が話題になりました。2,000万円準備しておかないと、老後の暮らしが苦しくなるんですか?
A:2,000万円という金額は一定の条件のもとで算出された数字であり、皆さまに当てはまるとは限りません。それぞれ退職金がいくらか、車を持っているか、持家か借家か、旅行などでお金を使う予定があるか、などライフスタイルによって必要な金額は異なります。
そのため、将来におけるご自身の年間の収入(年金・退職金・自己資金など)と支出(生活費・娯楽費・ローンなど)から不足額を計算することで、どれくらい準備すればよいかが見えてきます。
なかなか老後のイメージが湧かないかたは、可能な金額から貯蓄や投資を始めてみるのはいかがでしょうか。まずは一歩踏み出して、状況に応じて貯蓄・投資額を調整していくのもひとつの方法だと思います。
資産のつくり方は?
Q:「貯蓄」や「投資」といっても、具体的にどのような商品を使えばよいかわかりません。
A:おっしゃる通り、資産を準備する目的や金額・時期などに合わせてさまざまな金融商品を活用することができます。
たとえばこのように考えてみるのはどうでしょうか?
例
■ 日ごろの生活費や突発的な出費に備えたい ...円普通預金
■ 1~2年後など近い将来に使う予定が決まっている ...円定期預金
■ 円の価値が下落するリスクに備えたい ...外貨預金
■ 長期的に運用したい ...投資信託
Q:何のために(目的)、どれくらいを(金額)、いつまでに(時期)など、自分の資産づくりに対する考えを整理したら、商品選びのヒントになりそうな気がしてきました。
老後資産の準備も始めておきたいです。
Q:「老後の資産準備ならiDeCo」という広告を見たことがありますが、「イデコ」ってなんなんですか?
A:iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、確定拠出年金法に基づいて実施されている制度です。公的年金はすべての国民に加入が義務付けられていますが、確定拠出年金は私的年金にあたるので、企業や個人が任意で追加加入することができます。
Q:iDeCoに加入すると、将来いくらくらい受け取れるんですか?
A:「個人型確定拠出年金」という名前の通り、iDeCoは掛金額を加入者が自分で決めて投資信託などのラインアップの中から自分が選んだ商品で運用します(金融機関によって商品ラインアップが異なります)。
将来の受け取り額は、積立金と運用損益の合計です。自分で選んだ商品の運用成果に応じて将来受け取れる額が変動します。
Q:まさに、自分でつくる年金ですね!NISA制度のように、節税メリットがあるんですよね?
A:はい、iDeCoには3つの節税メリットがあります。節税メリットシミュレーション(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジーのページへリンクします)を使うと、具体的にいくらくらい節税になるかわかりやすいですよ。
1. 掛金が全額所得控除
掛金が全額所得控除になるので、掛金が多いほど税金が軽くなります!
(ご自身の課税所得がない場合は対象外です。)
2. 運用益が非課税
通常は運用益から税金が引かれますが、iDeCoなら非課税です!
(運用中の年金資産には1.173%の特別法人税がかかりますが、現在は課税が凍結されています。)
3. 受け取り時も税制優遇
年金受け取りなら公的年金等控除、一時金なら退職所得控除の対象です!
後編では、iDeCoとNISAなどの制度比較・商品選びや手続きについて紹介します!
金融ワカラナイ女子のためのコミュニティサービス「きんゆう女子。 」とは?
2016年3月3日兜町・茅場町で発足。「お金にとらわれず自由で等身大に生きる」というコンセプトでどの金融機関にも属さず、誰に対しても等間隔のポジションで安心してお金について学ぶことができる。等身大のライフプラン、最新のお金アプリを活用した節約や家計管理術、未来のための投資まで人生を豊かにする金融・経済がテーマ。
iDeCoに関するお問い合わせ
ソニー銀行のiDeCo コールセンター
フリーダイヤル(携帯 OK)
0120-725-180 03-4332-7959(通話料有料)
受付時間
平日 9:00~17:00(12月31日~1月3日、土日・祝日・振替休日は利用できません)
運営:株式会社みずほ銀行
iDeCoに関するご留意事項
・原則、60歳まで途中のお引き出し、脱退はできません。
・運用商品はご自身でご選択いただきます。運用の結果によっては、損失が生じる可能性があります。
・加入から受け取りが終了するまでの間、所定の手数料がかかります。
・60歳時点で通算加入者等期間が10年に満たない場合、段階的に最高65歳まで受け取りを開始できる年齢が遅くなります。
・運用商品の配分指定をされなかった場合、積み立てた掛金や移換される資産は、所定の期間経過後、全額が投資信託の「投資のソムリエ(ターゲット・イヤー)」で運用されます。
※インターネットやコールセンターで運用商品の見直しが可能です。
・積み立てられた商品の売買には、所定の日数がかかります(通常3~8営業日かかります)。
・退職などに伴い企業型確定拠出年金の加入資格を喪失したかたは、6ヶ月以内にお手続きください。
・ソニー銀行のiDeCoは、みずほ銀行の委託によりソニー銀行が取り扱う、個人型確定拠出年金プランです。