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外貨預金運用に為替リンク預金を活用する!

目次

1.為替リンク預金で一番人気の通貨ペア、米ドル円

ダントツに一番人気の通貨ペア、米ドル円は、アメリカの物価上昇に伴い金利も上昇、日米金利差に連動して2022年はほぼ円安に振れてきました。2022年9月22日には円安是正のため約24年ぶりに為替介入(ドル売り円買い)が実施されましたが、11月にはそれでも1990年以来約32年ぶりの円安水準、1ドル=150円台をつけ、現在も大きな変動をもって推移しています。
そこで、以前のブログみんなどう使っている?為替リンク預金でご紹介した内容を一部、米ドル円にフォーカスしてアップデートしたいと思います。

2.申し込み金額、円スタート型と外貨スタート型

全体の申し込み金額のうち、米ドル円の占める割合に変化はあったのでしょうか。2022年9月~2022年11月の3ヶ月間に預け入れとなった、米ドル円とその他の通貨ベアの金額の比率です。

米ドル円 他通貨
73% 27%


2021年1月~2021年3月の米ドル円の比率は67%でしたが、73%と上昇しており、注目度がさらにあがっているのがわかりますね。

一方、米ドル円の中で、円スタート型と外貨スタート型の申し込み金額の比率は、同様に2022年9月~2022年11月の3ヶ月間で、円スタート型が80%、外貨スタート型は20%でした。

日付 米ドル円 為替レート 円スタート型の比率
2020年12月 103.255 29.4%
2021年2月 106.595 70.0%
2021年4月 109.285 60.1%
2021年6月 111.11 46.1%
2021年8月 110.02 45.7%
2021年10月 113.95 57.2%
2021年12月 115.08 52.3%
2022年2月 115 65.3%
2022年4月 129.7 88.8%
2022年6月 135.72 76.1%
2022年8月 138.96 51.6%
2022年10月 148.71 76.5%

前回のブログ掲載時の2020年の終わり頃は円高に振れていたため、2020年12月の円スタート型の比率が29.4%(外貨スタート型は70.6%)となっていました(前回のブログは5通貨分で集計していますので数字が異なります)。
2022年3月頃から円安が進むにつれ、円スタート型の比率も上昇しているのがわかると思います。2022年7月末から8月中旬にかけて円高に振れた際に、一時的に円スタート型の比率が減少していますが、それでも年間を通して円スタート型優位で推移しています。

3.今後の市況と為替リンク預金の活用術

今後の米ドル円ですが、為替レートは主に2国間の金利差に影響を受けます。アメリカの政策金利、FFレートは2023年前半の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げをピークとして、2023年中頃には米国の景気後退入り、2023年の年末には利下げに転じると見られています。ドットチャート(FOMCメンバーが適切と考える将来のFFレートを、それぞれひとつの点とした政策金利見通し)では今後数年で金利が低下していっていますが、市場は期待で動くため、2023年前半にも米ドル円が下落トレンドに転じてもおかしくはありません。

img03.png

円高局面になると外貨スタート型の申し込みが優位になる傾向からもわかる通り、外貨を売ろうとする際にぜひご検討いただきたいのが為替リンク預金(外貨スタート型)です。

為替リンク預金(外貨スタート型)は、通常の定期預金よりも高金利な商品で、預け入れ時から円安が進めば満期時に特約レートで円転してお受け取りなので、預け入れ時からの為替差益は放棄となりますが既存の損益は確定、満期時に円高になれば外貨のままでのお受け取りなので外貨での運用継続が可能です。

外貨投資に慣れた上級者のお客さまはこれらの特性を活かし、利息を受け取りながらの損切りや利益確定、外貨ポジションの削減など、売り局面のさまざまな用途にご利用いただいています。外貨を売ろうかとお考えのかたは、ぜひ参考にしてみてください。

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