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ファンドマネージャーインタビュー「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」

目次

1. はじめに

こんにちは。ソニー銀行の澁谷です。
今や自宅のPCやスマホで簡単・便利に投資信託を購入できる時代。自分自身で最適な投資信託を選ぶための情報収集力がより大切になってくると感じています。

でも、投資信託のパフォーマンスや純資産額などの数字には目を通したが他にどのような情報を参考にすればよいのだろうか?と疑問を持っているかたは多いのではないでしょうか。

だからこそ、投資信託の裏側に存在する「人」に着目!
ファンドマネージャーをはじめ運用に携わる人の「人柄」や「ファンドへの想い」をお伝えすることで、「共感できる」「自分に合っている」と少しでも感じていただくことができる投資信託と出会っていただきたい。そんな想いでお届けさせていただきます。

2. 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 村井さんにインタビュー

今回は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社の村井利行さんにお話をうかがいました。

村井利行さん

村井 利行 氏
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
運用部 プロダクトスペシャリスト
 「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」をはじめとしたアジアプロダクトを推進
CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会認定アナリスト

米国・英国・香港での19年にわたる海外駐在経験を活かし、グローバルな視点でアジアを深く分析し熱く語る。

3. ファンドマネージャーの1日。趣味はサイクリング、愛車は24年前のマウンテンバイク

澁谷:
今までのご経歴をご説明いただけますでしょうか。

村井さん:
1990年に三井生命に入社し、93年から特別勘定運用部で株式運用に従事しました。以降27年間、アジア株式を中心に外国株運用を担当しています。
2013年から19年はアジア株の最高投資責任者(CIO)として、香港に在留し、チームを統括する立場でした。2020年11月より現職を担当しています。プロダクトスペシャリストとは、シンプルに言うと運用を深く理解し、ファンドマネージャーが運用する商品の魅力を皆さまにお伝えする仕事です。

澁谷:
とても長く運用に携わっていらっしゃるのですね。平均的な1日の流れや毎日のルーティンなどがあれば教えてください。

村井さん:
毎朝起きてから、テレビ・新聞・ネットで米国など海外の市況・ニュースのチェックをします。出社したら、アジア情報を中心にメールチェックするのと、フィナンシャル・タイムズなどの英字新聞にさっと目を通しています。最近では欧米メディアの中国に関する記事に特に注目しています。
その後、香港・上海・シンガポール・東京を繋いでのアジア株関連の会議に参加し、情報収集をします。
午後になったら、各ファンドでの組入れ候補銘柄選定の会議やマクロ経済・投資環境の分析のための会議があります。日によっては、他の部門と打ち合わせを行い、アジア株関連の市場動向や販売動向について情報収集を行うとともに、運用部門の立場から議論に参画します。
勉強会やセミナーがある際にはその準備をし、夕方から勉強会やセミナーで講演などを実施しています。今はこんな状況なので、もっぱらウェビナーで講演しています。
その日の最後に、アジア株市況や欧州市場の動向をチェックして退社します。1日の流れはこんな感じです。

澁谷:
ありがとうございます。お忙しい業務だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

村井さん:
学生時代はサイクリングクラブに所属し日本全国の山道を自転車で旅したこともあり、自転車に乗るのが趣味です。今でも24年前に買った愛車のマウンテンバイク(ゲイリー・フィッシャー号)を修理しながら乗っています。ただ、現在の趣味はサイクリングというより街中を散策&食べ歩きといった方が良いかもしれません。
夜はお酒を飲みながら、靴磨きしています。革靴を海外出張の度に購入していたら、50足に到達しました。

澁谷:
50足!?それはすごい数ですね。

村井さん:
もう買うのはやめました。順番に手入れして使っているので、殆どが一生ものになると思います。靴磨きは頭を空っぽにするにはとってもよいと思っています。ただ、クリームやワックスの匂いが家では不評ですが。

澁谷:
愛車もそうですが、革靴もとても大事に使われているのですね。学生時代の話になりましたが、子どものころの夢はなんでしたか?

村井さん:
特に夢はなかったんです。小学3年生のときに大けがをして長く入院していたため、普通の暮らしができること自体が夢と言えば夢でした。将来の職業についても、家業の果物卸問屋を継ぐものと思っていました。ただ、まだ両親が80歳過ぎても現役でやっているので、実現はしていません。

4. 座右の銘はあの超人気バスケットボール漫画から

澁谷:
今とはだいぶ異なる職業ですね。今のお仕事で職業病だなと思うことなどはありますか?

村井さん:
出来事の背景や辻褄を考えたり、人の心理状況などを考えたりする癖が身に付きました。
そのため、家族でテレビドラマなどを見ていると、いろいろ突っ込みたくなる出来事につい口を出すため、家族からは非常にうっとおしい存在になっています 。また、人と違う角度で物事を考えようとするあまり、ニュース報道に対する反応が、たいていの場合家族の感想と異なります。良し悪しですね。

澁谷:
人と異なった注目ポイントをお持ちになられているなかで、印象に残った言葉や座右の銘などはありますか?

村井さん:
「"あきらめたらそこで試合終了ですよ" by 安西先生」ですね。
会社に入社した年からスラムダンクの連載が始まり、毎週月曜日の仕事帰り、人目もはばからずジャンプを購入し、電車の中で読むのを楽しみにしていました。
この一言はその後の社会人生活において、とても大切な行動指針となりました。

澁谷:
社会人生活においてつらかったことなどはありますか?

村井さん:
近年で最もつらかったのは、「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」が思い描いた運用理念とは裏腹に、なかなか結果が出なかったことです。ただし、運用理念を信じ続け、それを実践するためのプロセスを徹底したことが、後のパフォーマンス改善の重要なけん引役になったと考えています。

澁谷:
あきらめなかったから試合は続いたのですね。逆に得られる喜びや成長について教えていただけますか。

村井さん:
運用の世界では自らが挙げる数字の達成という自己実現の欲求と、お客さまの資産を増やすという顧客ニーズが明確に一致するという点が最大の魅力だと感じています。本人が努力し成果を挙げれば挙げるほど、お客さまの満足につながる、という極めてシンプルな事柄を達成できる職種は、意外と少ないのでは、と感じています。
もうひとつの喜びが、海外駐在経験の中で、世界の多くの企業の経営者や従業員と面会し、世界の広さを知ったことです。人の多様性や考え方の違いを、身をもって知ることができました。
そうした経験のもと、まずは聞く耳を持つという姿勢は自らの中に培われたと思います。と偉そうなことを言いつつ、妻にはいつも人の話を聞かないと叱られますが。

澁谷:
笑。なるほど。家族のお話がたくさん出てきますが、お仕事において「ここは他に負けない!」というアピールポイントを教えてください

村井さん:
多様性をもとにした、チームワークの強さです。多様なバックグラウンドを持つ社員が互いに尊重しあい、能力や個性を発揮し、働くことを通じてやりがいや成長を感じられる組織であることこそが、"競争力の源泉"であるという考え方があります。それをいち早く実践してきた点が、当社アジアユニット最大のアピールポイントです。
実際、当社香港の現地法人では、日本・香港・中国・シンガポール・マレーシア・インド・韓国・ニュージーランドなど多くの国 ・地域の人々が働いています。人種、国籍、宗教、文化などにおいて多様な人材が、生き生きと活躍できる組織になっています。つまり、多様な人材が同じゴールに向かって協力しながら切磋琢磨している点が最大の強みと考えます。

村井利行さん

5. 銘柄選定の基準は「BEAUTY」

澁谷:
そんな最高のチームが運用しているファンドやその運用方針の紹介をお願いします。

村井さん:
わかりました。では、アジア株チームの代表ファンドのひとつである「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」をご紹介します。
このファンドは、2001年の設定以来20年間にわたって常に中国の「ニュー(NEW)」にフォーカスしてきました。「ニュー(NEW)」を探すのに、堅調な内部成長が見込まれる領域、国際競争力のある領域、強い政府支援の得られる領域、安定的なキャッシュフローが見込まれる領域の4つの有望領域に注目しています。
銘柄選定の基準として拘りを持っているのは、企業の質・ファンダメンタルズと厳格なバリュエーションの評価です。その考え方を突き詰めて「BEAUTY」という選定基準をチームで徹底しています。Bはビジネスモデル、EはESG、Aはアクセス・ツー・マネジメントで経営陣へのアクセス、Uはユニークネス(独自性)、Tはターゲットプライス(目標株価)、そして、Yはイールド(利回り)。この基準を運用チームが共有することで、ブレることのない投資判断ができています。

澁谷:
上昇する銘柄を見つける方法はありますか?

村井さん:
「BEAUTY」のコンセプトにもありますが、短期的な材料による株価の変動を利益の源泉にするのでなく、企業の質を見極めて、その企業の稼ぐ力をパフォーマンスの源泉にすることが重要と考えています。すなわち、中長期の視点、銘柄を取得する際の企業の質の見極め、割高銘柄を排除するためのバリュエーション判断、が不可欠と考えます。
そのために、企業に直接取材を行い「BEAUTY」についてチーム内で徹底的に分析、議論を行ったうえで最終投資判断に結びつけています。大型企業は広く市場で調査されていることから、中小型株の領域において、大きな投資機会があると考えています。ただし、中小型株に投資する場合には「BEAUTY」の徹底がより重要と考えます。

澁谷:
では、最後になりますが、今後注目する投資テーマはありますか?

村井さん:
アジア・グローバル両ユニットでは、環境テクノロジー、消費構造の変化、テクノロジー領域におけるイノベーション、インフラ関連、の4つをメガトレンドとして位置付けています。
加えてwithコロナの状況下で、注目をしているのは、3つです。
まずは、ITインフラの再構築です。
昨今世界が置かれている状況の中、テレワークなどが普及するにつれて、ITインフラがより重要になってきます。特にサイバー・セキュリティ強化は個人・企業・国家にとってクリティカルな事項になっています。
ふたつ目は、地球と社会のサステナビリティです。
米中2大国が脱炭素に本腰を入れて着手し、2021年は新たな環境元年となる可能性は大きいです。
最後に、医療分野における技術革新です。
新型コロナワクチン接種開始により、感染抑制に向けての大きな一歩に期待しています。リモート医療の普及、医療のパーソナライズ化など、技術革新が進歩していくでしょう。

澁谷:
ありがとうございました。

村井さん:
こういった話で、皆さんが投資に興味を持ってくれればうれしいですね。

6. 終わりに

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド 」はソニー銀行でも1年リターンランキングの上位にくる成績が好調な商品です。そんな実績を支えるのは多様な個性を結集したチーム力。今後も動向を注目していきたいファンドと思いました。

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