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(定期連載)AIで米ドル円相場は予測できるのか? その5

1. 前月の予測に対する結果

3月末の予測は2月末の米ドル円レート115.00に対して「1円以上円高」でした。ですが3月はウクライナ問題を受けた原油などの商品価格急騰や米国金融当局のタカ派転換(金利大幅引上げ見通し)を背景に、記録的なかつ急ピッチな円安が示現し、月末値は121.70となりましたので、大きく外してしまいました。

2. 今後の予測について

これまで3月を除いて相場が月末推移ではほぼ動かなかったこと、大きく動いた3月の動きが予測できなかったこともあり、的中率は6割を下回りました。このため、残念ではありますが本ブログ連載は一旦休載することにいたしました。

年月 USDJPY
(終値)
予測結果 円高安
予測判定
2021/1末 104.79 1円以上円安 当たり
2021/2末 106.55 1円以上円高 外れ
2021/3末 110.72 1円以上円安 当たり
2021/4末 109.31 1円以上円高 当たり
2021/5末 109.58 円安 当たり
2021/6末 111.11 1円以上円安 当たり
2021/7末 109.72 1円以上円高 当たり
2021/8末 110.02 1円以上円安 当たり
2021/9末 111.29 1円以上円安 当たり
2021/10末 114.07 1円以上円安 当たり
2021/11末 113.17 1円以上円安 外れ
2021/12末 115.08 1円以上円高 外れ
2022/1末 115.11 1円以上円高 外れ
2022/2末 115.00 円安 外れ
2022/3末 121.70 1円以上円高 外れ

3. 最後に

これまでの経済指標やマーケットの動きを合理的・機械的に解釈して、相場の方向性をつかんでいただこうと始めたAI予測でしたが、連載期間中にデータが予期していない突発事象が数多く発生してしまったこともあり、ご満足いただける結果をご提供できませんでした。
では、翌日、さらには1時間後の超短期予測なら可能なのでしょうか? 筆者は20年以上マーケット業務に携わってきましたが、知る限りではうまくいっているところは今現在もないのではないかと思います。1時間ごとにAIに予測させて取り引きしたとしても、長期的な勝率は6割行けばいいところだと思いますし、それも1時間ごとに取引を繰り返すとなると膨大な資金が必要になります。また期中の損失にも耐えなければなりません。膨大な資金量とテクノロジーを駆使できる外資のヘッジファンドでも、AIを使った取り引きの話は見聞きするものの、大きく儲けたという話は聞きません。
 
ここまで相場予測はAIでも難しいことがおわかりいただけたかと思います。じゃあ外貨を購入するのはリスキーかというとそうでもありません。皆さんご存じのように、今ロシアは欧米諸国から強烈な経済制裁を受けて自国通貨が暴落しています。日本では起こりえないかと思われるかもしれませんが、資源のほとんどを輸入に頼っているため、ちょっとしたショックで円安が進んでしまいます。足元では1か月に10円以上の円安ドル高が発生したことは記憶に新しいと思います。
つまり日本円だけで資産を積み上げていくことのほうがリスクであり、通貨による資産分散は必要と考えます。でもAIでも予測できないものをいつ買えばいいのかと二の足を踏んでしまう気持ちもわかります。

そこで相場によらずに効率的に外貨資産を増やしていく方法が求められるのですが、現段階でそれはシンプルにドルコスト平均法、つまり外貨積立が答えになります。ソニー銀行は(1)500円から積立できる、(2)毎日・毎週・毎月などご自分のペースでできる、(3)購入上限レートが設定できる、(4)月3万円以上積立購入すると優遇プログラム Club S のステージがシルバーになるなど、皆さまの外貨積立を全力でサポートしています。ぜひソニー銀行の外貨積立で、効率的な資産分散を実現させてください!!

外貨積立紹介ページ 

本ブログは想定以上の多くのかたに閲覧していただき、関心の高さを実感できました。今回はうまくいきませんでしたが、AIは人間の知能を超える転換点(シンギュラリティ)に向けてますます進化していくはずです。それを組み込んでさらに精度の高い予測が可能となったとき、連載を再開したいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました!!

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