はじめに
老後に向けて資産形成をしながら所得控除などのメリットを受けられるiDeCo。2022年10月からは企業型確定拠出年金加入者(企業型DC)のiDeCo加入要件が緩和され、より多くのかたが利用可能になりました。
iDeCoは掛け金が全額所得控除になる点などが大きなメリットですが、節税メリットを受けるためには、その年に支払った掛け金を年末調整や確定申告で申告する必要があります。
今回は、年末調整や確定申告の主なステップをご紹介します。
会社員・公務員の場合(個人振込を選択している場合)
ステップ1
国民年金基金連合会から郵送される「小規模企業共済等掛金払込証明書」を受け取り、保管する。
ステップ2
年末調整の申請用紙に必要事項を記入し、「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付する。
ステップ3
勤務先に提出する。
なお、会社員や公務員でも事業主振込を選択している場合は年末調整の手続きは不要です。
自営業・フリーランス・無職の場合
ステップ1
国民年金基金連合会から郵送される「小規模企業共済等掛金払込証明書」を受け取り、保管する。
ステップ2
確定申告の申請用紙に必要事項を記入する。
ステップ3
確定申告の申請用紙と「小規模企業共済等掛金払込証明書」を税務署に提出する。
なお、会社員や公務員でも、「小規模企業共済等掛金払込証明書」の到着が年末調整に間に合わない場合は、確定申告の手続きを行う必要があります。
おわりに
年末が近づいてくると年末調整や確定申告が気になりだしますね。住宅ローン控除やふるさと納税などとあわせてiDeCoもしっかり申請手続きをすることで、節税メリットをいかしましょう。
年末調整や確定申告についての詳細は勤務先やお近くの税務署、または税理士などにご相談ください。