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米雇用統計・今月の注目ポイント(2023年2月3日発表分)

2023年2月3日(金)、日本時間22時30分に米国で1月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

今月の注目ポイント
弱い結果が出た場合の値動きに注意

ソニーフィナンシャルグループ シニアアナリスト 石川 久美子

米国連邦公開市場委員会(FOMC)は12月に発表したドットチャート(政策金利見通し)において、ターミナルレート(メンバーの予想する政策金利のピーク)が5%超に上方修正されました。さらに、2023年中の利下げ開始を見込むメンバーは一人もいないことが議事要旨で明らかになっています。しかし、市場は2023年中の米国の景気後退を見込んでおり、FOMCは年後半から利下げフェーズに入るとの見方が根強い状態です。

こうした中で、市場は自らのシナリオに沿う材料(景気後退の兆しと受け取れる指標結果、利下げを後押しする物価関連指標の弱い結果など)には大きくドル売りで反応する一方、シナリオに反した材料(FOMCメンバーのタカ派的な発言、強い景況感関連指標など)はほとんど無視する展開が続いています。当社は米国の利下げについては2024年に入ってからと予想しています。従って、市場の期待は先走りすぎており、今後は短期的にシナリオの修正に向かう場面が来る可能性があると見ています。

とはいえ、今回の米雇用統計に関しては現状の傾向を引き継ぐ公算が大きいです。つまり、市場のシナリオに沿う、労働市場の弱さや賃金の伸び鈍化を示す結果となれば、大きくドル安が進むと見られます。賃金の伸びの部分はインフレに影響することから、特に注目されるでしょう。一方、市場のシナリオに反した、タイトな労働需給や予想以上の賃金の伸びが見られる場合は、ドルの上昇は限定的なものにとどまる公算です。

プロフィール
石川 久美子

プロフィール
石川 久美子

 

商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所の立ち上げに参画。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化
発表年月 予想値 実績値 修正値
2023年2月 +18.3万人
2023年1月 +20.1万人 +22.3万人
2022年12月 +20.2万人 +26.3万人 +25.6万人

失業率(%)
発表年月 予想値 実績値 修正値
2023年2月 3.6%
2023年1月 3.7% 3.5%
2022年12月 3.7% 3.7% 3.6%

出所:時事通信社(2023年1月27日(金)時点)

米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢を見る十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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過去の記事はこちら

米雇用統計・今月の注目ポイント(2023年1月6日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2022年12月2日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2022年11月4日発表分) 

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