NISAの口座を開き、いざ商品を選択しようと思ったものの、何を選んでいいのかわからない。最近はそんな声をよく耳にします。あるいは、商品を選択できないから、なかなか口座を開設できないというかたも多いのかもしれませんね。
確かに、NISA口座で購入できる商品は、投資信託(ETFなど上場投信を除く)だけでも「つみたて投資枠」で270本以上、「成長投資枠」では1,800本以上もあります。何を基準に、どんな商品を選べばいいのか、迷ってしまうのも無理はありません。
あまり選択肢が多すぎると、逆に選びにくくなってしまう?
そこでソニー銀行ではNISAで購入できる商品を厳選し、2024年2月末時点でつみたて投資枠の対象は50本、成長投資枠の対象は144本にまで、あえて絞り込んでいます。それは、あまり選択肢が多すぎても、逆に選びにくくなってしまうという考え方がベースにあるからです。
もちろん、厳選する以上は商品の「質」を見極め、総合的に優れていると評価したものだけをラインアップしています。いわば投資信託のセレクトショップを目指しているのです。
その評価の基準は複数ありますが、特に重視しているのが投資信託の「規模」と「コストの低さ」。「規模」というのは、その投資信託全体の金額の大きさのことで、一般的に純資産総額と呼ばれています。当然、投資信託の値段である基準価額は変動しますし、日々の購入や解約もありますから、それらによって純資産総額も変化していきます。
なぜ純資産総額に注目するのかといえば、投資信託の継続性に影響してくるから。投資信託には「信託期間」、つまり運用を続ける期間が設けられていますが、NISAの対象となる投資信託の場合は信託期間が20年以上の必要があります。そのため、多くの対象商品の信託期間が「無期限」になっていることもあり、継続性なんて、あまり心配しなくてもいいと思われがちかもしれません。
ただし、注意しなくてはいけないのが、信託期間がたとえ無期限であっても途中で償還、つまりは運用が終了してしまうケースもあることです。その判断材料のひとつとなるのが純資産総額。資産形成は10年、20年、あるいはそれ以上の長期で取り組むべきで、あまり規模の小さい投資信託にはそうした償還のリスクがありますから、おススメできないというわけです。
投資初心者にも上級者にも必要十分なラインアップ
もう1つの「コストの低さ」についていえば、ソニー銀行では購入時にかかる販売手数料はすべて無料。信託報酬という毎日一定の割合で差し引かれる手数料も、相対的に低い投資信託を選択しています。特に最近人気のインデックス型の投資信託の場合は、この「コストの低さ」がより重要になってきます。
インデックス型の投資信託は、日経平均株価や米国のダウ平均株価などに代表される指数と同じ値動きをすることを目指して運用されています。そのため、同じ指数に連動する投資信託であれば、基本的に運用成果もほとんど変わりません。その分、「コストの低さ」が運用成果に影響しやすく、特に長期で見るとかなりの差が出てきてしまうのです。だからこそ、ソニー銀行は「コストの低さ」にもこだわって投資信託を選んでいます。
一方で、単に数を絞り込めばいいと考えているわけではありません。すでに何度もお伝えしている通り、資産形成の基本は「長期・積み立て・分散」投資。商品選択では「分散」が重要になりますから、投資信託のカテゴリーごとにモレがないことも重要です。
この「カテゴリー」とは、株式や債券、REIT(不動産投資信託)といった投資対象資産の種類と、日本なのか海外なのかといった地域の違いなどで投資信託を分類するもの。例えば、国内の株式と海外の債券に分散させたいという場合には、「国内株式」と「外国債券」のカテゴリーから、それぞれ商品を選べばいいわけです。最初から複数の資産、地域に分散されている「バランス」というカテゴリーもあります。
そうした選択ができるのも、それぞれのカテゴリーの商品にモレがないからこそ。さらに同じカテゴリーの中でもより質の高い商品を、しかも複数の選択肢をそろえているのが、ソニー銀行のラインアップなのです。投資初心者のかたでも安心して選んでいただけ、投資上級者のかたにとっても、必要十分な商品がそろっているはずです。
具体的に何を選ぶのか、検索機能を利用して絞り込む
また、ソニー銀行のウェブサイトにある投資信託の検索機能では「NISAつみたて投資枠」「NISA成長投資枠」といったキーワードでも絞り込めるようになっています。
投資信託の検索機能
では、その中からどんな商品を選べばいいのか。分散を重視して複数の商品を購入するなら、このブログでも以前ご紹介した通り、私たちの年金資金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の手法を参考にしてみるのもいいでしょう。
新NISAで何を買えばいい?迷ったときには世界最大の機関投資家に学ぶ
それでもまだ迷ってしまうという人のために、先ほどの検索には「NISAおすすめ」というキーワードも用意しています。こちらで絞り込むと、さらに厳選された20の商品が出てきますので、特に投資初心者のかたは、この中から選んでいただくのもおススメです。
最後に、NISAで資産形成を始めている人がどんな商品を選択しているのか、やはり気になってしまうかもしれません。そこで、NISAの制度が新しく生まれ変わった今年1月の「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分けたそれぞれの購入額ランキングをご紹介します。
こちらも参考にしてみてはいかがでしょう。
商品選びは確かに大変に感じますが、投資信託について調べていくうちに、だんだん面白くなってくるというかたも少なくないようです。みなさんも自分に合った商品を楽しみながら選んでみてくださいね。