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通貨の特徴 豪ドル編

米ドル ユーロ 英ポンド
豪ドル NZドル 南アランド

豪ドル

政策金利の高さ

星3つ

為替レートの変動しやすさ

星3つ

情報の入手しやすさ

星3つ

資源国通貨の代表格である人気通貨

鉄鉱石や石炭などの資源が豊富なオーストラリアで採用されている通貨であり、先進国の中でも金利が高い通貨として人気を集めてきました。世界屈指の資源国であるため、原油や金などの資源価格や、輸出国の影響を受けやすいという特徴があります。

豪ドルは米ドル、ユーロ、円、ポンドに次いで、世界で5番目に取り引き量の多い通貨です。オーストラリア自体は経済が安定している国ですが、他のメジャー通貨に比べると豪ドルの取り引き量は多くはありません。そのため、値動きが大きい点も特徴のひとつです。

投資の際は中国経済にも注意

オーストラリア中央銀行(RBA)は2022年5月より利上げを開始していますが、米ドルと比較して政策金利は低いため、高金利な先進国通貨の地位を豪ドルが取り戻すのは、まだ先の話となりそうです。一方で、「市場参加者による将来の為替変動率の高さ(インプライド・ボラティリティ)」が米ドルよりも高いため、先進国通貨で為替差益を狙いたいかたには選択肢のひとつになるのではないでしょうか。アメリカ経済の影響を受けますが、資源の主な輸出先である中国経済にも大きな影響を受けるのが豪ドルの特性のため、投資を行う際には中国の経済指標などにも注意を払うことが重要です。

アナリストの注目指標

アナリストが注目する、経済指標やイベントについて紹介します。

RBA理事会
年11回

RBAが金融政策を決定する場です。RBA総裁をはじめとする9人のメンバーで構成されており、インフレ率が安定的に2~3%の間で推移するよう、また完全雇用が維持できるよう、政策を調整します。政策が据え置かれても、先行きの政策変更について、理事会後の記者会見で総裁から示唆があれば、豪ドル相場には動きが出ます。

消費者物価指数
月1回

RBAが目標とする「2~3%のインフレ・ターゲット」を達成するために注目する指標です。総合指数も注目されますが、特に重要なのはRBAが金融政策決定の際に指針として用いる刈り込み平均インフレ率です。これがインフレ目標圏内に安定的に推移するよう、金融政策を調整します。

雇用統計
毎月中旬

RBAはインフレ目標の他、「完全雇用の維持」も使命としています。そのため、雇用統計は非常に重要です。雇用者数増減と失業率の他、雇用者数における正規雇用と非常勤雇用の動向なども注目されます。また、インフレの動向をみるうえで、賃金上昇率も注目されています。結果の好悪がブレやすく、豪ドル相場も大きく反応しやすい指標です。

中国・財新PMI
月1回

オーストラリアは中国を最大貿易相手国としており、さまざまなものを輸出しています。したがって、中国の景況感は非常に重要です。特に主力の輸出品が鉄鉱石であることから、製造業のPMIにはより注目が集まります。

RBA理事会
年11回

RBAが金融政策を決定する場です。RBA総裁をはじめとする9人のメンバーで構成されており、インフレ率が安定的に2~3%の間で推移するよう、また完全雇用が維持できるよう、政策を調整します。政策が据え置かれても、先行きの政策変更について、理事会後の記者会見で総裁から示唆があれば、豪ドル相場には動きが出ます。

消費者物価指数
年4回(1月・4月・7月・10月)

RBAが目標とする「2~3%のインフレ・ターゲット」を達成するために注目する指標です。四半期ごとに発表。総合指数も注目されますが、特に重要なのはRBAが金融政策決定の際に指針として用いる基調インフレ率です。これがインフレ目標圏内に安定的に推移するよう、金融政策を調整します。

雇用統計
毎月中旬

RBAはインフレ目標の他、「完全雇用の維持」も使命としています。そのため、雇用統計は非常に重要です。雇用者数増減と失業率の他、雇用者数における正規雇用と非常勤雇用の動向なども注目されます。また、インフレの動向をみるうえで、賃金上昇率も注目されています。結果の好悪がブレやすく、豪ドル相場も大きく反応しやすい指標です。

中国・財新PMI
月1回

オーストラリアは中国を最大貿易相手国としており、さまざまなものを輸出しています。したがって、中国の景況感は非常に重要です。特に主力の輸出品が鉄鉱石であることから、製造業のPMIにはより注目が集まります。


アナリストの紹介

石川 久美子
(いしかわ くみこ)

ソニーフィナンシャルグループ
金融市場調査部 シニアアナリスト

2009年4月に外為どっとコムに入社。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。外国為替市場に関するレポート執筆の他、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」など多数のテレビ番組に出演し、金融市場の解説を行う。資源国・新興国通貨に強い。

過去10年の値動き

2015年 87.60円
2017年 88.03円
2019年 76.24円
2021年 83.68円
2023年 96.06円

出所:Bloombergのデータよりソニー銀行が作成(表内の為替レートは記載年における12月末の終値を記載)

通貨の豆知識

オーストラリアの国家元首は英国王。そのため5豪ドル札にはエリザベス英女王の肖像が描かれていますが、2022年の女王死去を受けてこのデザインを見直すことに。

2023年2月、オーストラリア中央銀行(RBA)は新紙幣にチャールズ英国王の肖像を使用することを見送り、先住民族の歴史や文化を象徴する図柄とする方針を発表しました。ただしデザイン確定や印刷に時間がかかるため、新5豪ドル札の登場は数年先となる見通しです。

掲載データ・情報は万全を期していますが、その正確性・安全性などを保証するものではありません。また、掲載データ・情報などは、作成時点のものです。
記事冒頭の星は、以下の基準をもとに当社独自の判断にて階級を設定しています。

  • 政策金利の高さ 執筆時点の政策金利をもとに、1.00%未満を星ひとつ、1.00%以上3.00%未満を星ふたつ、3.00%以上5.00%未満を星3つ、5.00%以上7.00%未満を星4つ、7.00%以上を星5つとしています。
  • 為替レートの変動しやすさ 2023年12月末の2週間インプライド・ボラティリティ(出所:Bloomberg)の過去60日平均をもとに、6%未満を星ひとつ、6%以上9%未満を星ふたつ、9%以上12%未満を星3つ、12%以上15%未満を星4つ、15%以上を星5つとしています。
  • 情報の入手しやすさ 2023年7月から12月における当社配信のマーケットレポートならびに一般的な情報より階級付けをしています。

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