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通貨の特徴 英ポンド編

米ドル ユーロ 英ポンド
豪ドル NZドル 南アランド

英ポンド 政策金利の高さ 星2つ 為替レートの変動しやすさ 星2つ 情報の入手しやすさ 星3つ

世界の金融街ロンドンを擁するイギリスのメジャー通貨

英ポンドはイギリスで流通している通貨です。二度の世界大戦後に米ドルに取って代わられるまでは世界一の通貨として知られており、イギリスの首都ロンドンは今でも世界一の外貨取り引き量を誇る金融都市といわれています。ユーロの台頭もあり英ポンドの国際的な地位は低下していますが、それでもメジャー通貨のひとつであり、取り引き量は米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ位置にあります。ただ、これらの通貨に比べると値動きが荒いことからも「悪魔の通貨」などと呼ばれることもあります。

欧州経済の動向のほか、離脱後のニュースに注目

イギリスがヨーロッパに位置することからユーロと同じく欧州経済に左右されやすい通貨といえますが、流動性では劣るためユーロより値動きが大きくなりやすい傾向があるともいわれています。また2020年末にBrexit(イギリスのEU離脱)が移行期間も含めて終了したものの、移民や通商など市場に大きな影響を与えかねないトピックはまだ残っているといえるため、引き続き注意を払う必要がありそうです。

アナリストの注目指標

アナリストが注目する、経済指標やイベントについて紹介します。

BOE金融政策委員会(MPC)
年8回

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(BOE)の金融政策決定の場です。中銀総裁を筆頭に、9人のメンバーで金融政策を決定します。金融政策の据え置きが決定されたとしても、メンバーの投票バランスが変わっていれば、市場は先行きの金融政策の変更を睨んで取り引きを行い、ポンド相場にも動きが出ます。また、当日発表の議事録の中身も注目されます。

BOE四半期インフレ報告
年4回(2月・5月・8月・11月)

BOEが四半期に一度、BOE・MPC後に発表するインフレや経済の見通しを記した報告です。今後の金融政策の方向性を占ううえで、BOEがどのような見方および姿勢でいるのか、確認するために重要なレポートとなります。

消費者物価指数
月1回

BOEは物価上昇率2%を目標に掲げており、その達成に向けて金融政策を調整します。物価の現状を知るうえで、消費者物価指数は最も重要な指標のひとつとなっています。インフレが加速し、利上げ観測につながるようならポンド高要因になります。

業種別PMI
月1回

イギリスでは製造業・建設業・サービス業の3業種の景況感が特に注目されています。50を上回っていれば景気拡大、50を下回れば景気が悪化していることを示しています。速報値と改定値が出ますが、主に注目されるのは速報値です。

BOE金融政策委員会(MPC)
年8回

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(BOE)の金融政策決定の場です。中銀総裁を筆頭に、9人のメンバーで金融政策を決定します。金融政策の据え置きが決定されたとしても、メンバーの投票バランスが変わっていれば、市場は先行きの金融政策の変更を睨んで取り引きを行い、ポンド相場にも動きが出ます。また、当日発表の議事録の中身も注目されます。

BOE四半期インフレ報告
年4回(2月・5月・8月・11月)

BOEが四半期に一度、BOE・MPC後に発表するインフレや経済の見通しを記した報告です。今後の金融政策の方向性を占ううえで、BOEがどのような見方および姿勢でいるのか、確認するために重要なレポートとなります。

消費者物価指数
月1回

BOEは物価上昇率2%を目標に掲げており、その達成に向けて金融政策を調整します。物価の現状を知るうえで、消費者物価指数は最も重要な指標のひとつとなっています。インフレが加速し、利上げ観測につながるようならポンド高要因になります。

業種別PMI
月1回

イギリスでは製造業・建設業・サービス業の3業種の景況感が特に注目されています。50を上回っていれば景気拡大、50を下回れば景気が悪化していることを示しています。速報値と改定値が出ますが、主に注目されるのは速報値です。

石川さん画像.jpg


アナリストの紹介

石川 久美子
(いしかわ くみこ)

ソニーフィナンシャルグループ
金融市場調査部 シニアアナリスト

2009年4月に外為どっとコムに入社。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。外国為替市場に関するレポート執筆の他、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」など多数のテレビ番組に出演し、金融市場の解説を行う。資源国・新興国通貨に強い。

過去10年の値動き

2013年 150.52円
2015年 193.33円
2017年 145.71円
2019年 130.22円
2021年 151.77円

出所:Bloombergのデータよりソニー銀行が作成(表内の為替レートは記載年における8月初日の終値を記載)

通貨の豆知識

2020年にEUを離脱する以前から、もともとユーロ導入に消極的だったイギリス。英ポンドを捨てて統一通貨を導入してしまうと自国独自の金融政策を打ち出せなくなるなどの理由が挙げられていますが、伝統を好むイギリス人にとってはエリザベス女王が描かれないお金には抵抗があった、という説も。

かつての英ポンドは外国人旅行者泣かせの通貨として有名で、現在のように数えやすい1ポンド=100ペンスになったのは1971年から。それ以前は十二進法のため、1ポンド=20シリング=240ペンスでした。イギリス人作家、モームの『月と六ペンス』という小説タイトルも6ペンス硬貨が発行されていた十二進法時代ならでは。

掲載データ・情報は万全を期していますが、その正確性・安全性などを保証するものではありません。また、掲載データ・情報などは、作成時点のものです。
記事冒頭の星は、以下の基準をもとに当社独自の判断にて階級を設定しています。

  • 政策金利の高さ 執筆時点の政策金利をもとに、0.00%以下を星ひとつ、0.00%超0.20%未満を星ふたつ、0.20%以上0.40%未満を星3つ、0.40%以上0.60%未満を星4つ、0.60%以上を星5つとしています。
  • 為替レートの変動しやすさ 2021年8月末の1ヶ月インプライド・ボラティリティ(出所:Bloomberg)の過去60日平均をもとに、6%未満を星ひとつ、6%以上8%未満を星ふたつ、8%以上10%未満を星3つ、10%以上12%未満を星4つ、12%以上を星5つとしています。
  • 情報の入手しやすさ 2021年3月から8月における当社配信のマーケットレポートならびに一般的な情報より階級付けをしています。

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