1.為替リンク預金をやってみる
こんにちは、つるりんです!
ソニー銀行では円預金から外貨預金、投資信託などさまざまな商品を取り扱っていますが、なかでも難しいと思われがちな仕組み預金の為替リンク預金を実際に取り引きして解説します。
為替リンク預金ってどんな商品?
満期日に受け取る通貨が判定日の為替レートによって決定する代わりに、通常の定期預金よりも高い金利を受け取ることができる預金です。ソニー銀行では通常、円から預け入れる円スタート型は5通貨ペアの2期間、外貨で預け入れる外貨スタート型は4通貨ペアの1期間、計14パターンを毎週募集しています。
では、どの銘柄にするか選んでみたいと思います。
2.為替リンク預金に申し込む
3月30日現在、外貨を保有していないので円スタート型から選んでみます。
為替リンク預金(円スタート型)は、判定時に特約レートよりも円安であれば円のまま元利金の受け取りで高金利を享受、逆に円高になれば特約レートで外貨に転換しての受け取りとなり、為替の含み損を抱える可能性が高くなります。
たくさん種類があって迷ってしまいそうですが、迷えるつるりんに皆さまの心の声が!
「一番人気のやつが一番参考になるなぁ~」
ふむ、米ドル円の2週間ものかぁ。
円高要因が気になります。為替レートは2国間の金利差に影響を受け、昨年はアメリカの金利が上昇してきたため円安に振れていたのですが、今年に入ってから利上げ局面の終了、利下げへの転換が意識されているため、長期で見ればアメリカの金利動向は円高要因となりますし、シリコンバレー銀行の破綻などで有事の円買いが復活している気がします。
ただ、3月23日のFOMCでは利上げも継続されましたし預入期間は2週間ですしね。チャートを見ても米ドル円の下落も落ち着き、はっきりした方向感もないようです。
為替リンク預金(円スタート型)は円安予想のときに申し込む、というのも確かにそうなのですが、為替水準があまり動かないという予想のときも有効なのです。もし少し円高に振れて外貨に変換されても、多少の為替差損は利息でカバーできるからです。
米ドル円の2週間ものに10万円預け入れた場合、利息を計算してみます。
10万円×11.155%(税引き後の利率)×14(日数)÷365=427円
もし現在(3月30日)の実勢で米ドルに変換された場合も計算してみます。
100,427円(元利金)÷132.70(実勢レート)=$756.80
損益分岐点が算出できました。
100,000円(掛け金)÷$756.80(変換された場合の外貨額)=132.14
今回の条件だと56銭(132.70-132.14)くらいバッファーがあるんですね!
預入日の3月31日から、特約判定日の4月13日までの主なアメリカの経済イベントは、
4月7日 雇用統計
4月12日 CPI発表
CPI発表は終値ベースで2~3円程度は平気で動くので判定の直前にあるのは少し嫌ですが、2月3月のCPIの流れのまま、アメリカの根強いインフレ継続で今回もサプライズなく通過する事を祈って10万円分申し込むことにします!
3.為替リンク預金が預け入れされた
3月31日、14時に一通のメールが届きます。
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■為替リンク預金(円スタート型) お預け入れのお知らせ
ソニー銀行をご利用いただきまして、ありがとうございます。
以下の為替リンク預金(円スタート型)の条件が確定しましたので、
お預け入れのご連絡をいたします。
・契約番号:1
・商品名:為替リンク預金(円スタート型)
・預入通貨:円
・特約通貨:米ドル
・期間:2週間もの
・適用金利:14.00000%
・お預け入れ日:2023年03月31日
・特約判定日時:2023年04月13日 15:00
・満期日:2023年04月14日
・特約レート:132.78
・満期のお取り扱い:参照レートの水準によって決定
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預け入れされた通知ですね。特約レートは132.78になったので、損益分岐点は56銭下の132.22あたりですね。
4月4日の約17時で若干の円高(だいたい132.63)となっていますが、今後どうなるのでしょうか。
今回は預け入れされるまでをご紹介しましたが、気になる満期の結果は次回のブログで!