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為替リンク預金をやってみた(第3回)

1.前回の申し込みの判定結果は

こんにちは、つるりんです!

第2回のブログで、ニュージーランドドル円の2週間ものの為替リンク預金に申し込み、4月21日に預け入れとなりました。金額は100,428円、特約レートが82.43円、損益分岐点が82.05円、判定日が5月2日、満期日は5月5日でした。

結果は、参照レートが85.23円(>82.05円)で、行使はされず、満期日の5月5日には利息がついて円で戻ってきました! 

為替リンク預金(円スタート型) お取り引き履歴

3月31日に10万円の元手で開始して、5月5日に合計で889円の利益となりました。
元本10万円で35日間の運用で利息が889円だとすると、利回り(単利)換算で年約9.3%となります。

今回は申し込みタイミングが良かったのか、4月21日預け入れの円スタート型2週間ものの全通貨ペアで円での返還となりました。4月28日の日銀金融政策決定会合、植田新総裁になってからの最初の会合ですが、利上げとみなされるような政策変更もなく、1年~1年半程度をかけて過去の政策の点検を行うとの発表があり、当面の政策変更はなさそうだとみなされ、円が売られ、為替リンク預金の取り扱いのある全通貨ペアで大幅に円安が進みました。

2.申し込みタイミングについて

5月5日に円で返還されたので、5月12日分にまた円スタート型で申し込みをしようと考えていたのですが、5月1日に米国の債務上限問題が報じられました。債務上限とは米国が国債発行などで借金できる債務上限の枠のことで、これが上限に近づいているという問題です。上限に達すると、最終的には国債の利払いや償還が行えない債務不履行(デフォルト)に陥ることにつながります。2011年、2013年、2015年と何度か市場の材料となっています。2011年には債務不履行寸前ぎりぎり(2011年8月2日)に法案成立し、債務上限の引き上げを行い債務不履行は回避されましたが、その後に格付会社が米国債の格下げを行うなどで相場が荒れました。

2011年7月~8月の米ドル円のチャート

出典Bloomberg

米国がくしゃみをすると日本が風邪をひくと言われますが、為替においては米ドルが売られるだけでなく、「有事の円買い」と呼ばれる、安全資産とみなされる円が(対他通貨でも)買われるという事態が起きえます。もっとも、最近においては安全資産といえば円よりもスイスフランの印象ではありますが。

前回の申し込みタイミングでは全通貨が円安になりましたが、タイミングによっては円スタート型のどの通貨ペアを選んでもすべて円高に振れて、外貨の含み損を抱えるということももちろんありえます。
5月11日現在で、この米国の債務上限問題がどう進捗していくか不透明であったので、5月12日分の申し込みは止めて1週間様子を見ることにしました。

3.次回の申し込み

5月18日現在、米国の債務上限問題によってG7サミットへの参加が危ぶまれた米国のバイデン大統領ですが、無事に参加の見通しとなり、債務不履行の危機も後退しているようですので、改めて通貨ペアを選択します。長期的には円高と見ているのでなるべく短い期間、また2週間ものから選択します。2週間ものは、5月19日預け入れ、6月1日判定、6月2日満期となります。

募集条件一覧の表

米ドル円は円安傾向が続いていますが、5月3日のFOMC(米国の金融政策を決定する会合)後の記者会見でのパウエル議長が初めて「利上げは終わりに近づいているか、もう到着した可能性がある」とはっきりと発言したこともあり、今回は深入りせずに様子見。

豪ドルは5月2日の政策金利発表で利上げのサプライズがありましたが、5月18日に発表された雇用統計が弱く、判定日の6月1日に発表されるCPI次第でもあるのですが、国内の景気悪化の懸念から次回6月6日の政策金利発表では利上げしにくいのではないかと見て、今回も様子見。

ニュージーランドドルは、今までタカ派の中央銀行のハイペースな利上げに牽引されて円安に振れてきたところもあるのですが、RBNZ(ニュージーランドの中央銀行)が5月12日に発表した2年インフレ期待が、前回2月の3.30%から今回2.79%と落ちてきて、RBNZのインフレ目標(1%~3%)に入ってきました。貿易赤字も拡大傾向、景気後退も意識されており、次回の5月24日、またはその次の理事会において利上げ停止も見えてくるのではないでしょうか。保有期間中に(5月24日)に政策金利の公表があるのも嫌ですしね。

ユーロは第2回のブログで記載したような過熱感もなくなり、今までの利上げがローペースだったおかげで他の先進国に比べて金利も低く、まだ利上げ余地があると認識されています。5月4日に開催されたECB(欧州中央銀行)の会合でも0.25%の利上げがされており、利上げ幅が前回の0.5%から縮小したものの、ラガルド総裁は「利上げが必要であること、一時停止しないこと」と次回以降の利上げを明言されています。さらに判定日までに為替に大きく影響を与えるようなイベントもなさそうなので、今回はユーロに申し込みます。他通貨ペアと比べて金利が低くなりがちなユーロですが、税引き前で年11%は他と比べてそこまで悪くもない金利です。

お申し込み詳細

今までの利息も含め、100,889円分申し込みし、特約レートは149.07円となりました。
損益分岐点を計算すると(第1回のブログご参照)148.57円で、今回は損失まで50銭のバッファーがあります。

縦損益(円)と横為替レート(円)の損益図

気になる結果はまた次回のブログで!

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※物価について補足説明

CPIとはConsumer Price Index(消費者物価指数)の略で、CPIが高いということは、ある基準時点からは物価が上がっている(モノの価値が高くなっている)ということです。
モノの価値が高くなっているということは、相対的にお金の価値が低くなったということで、インフレ(物価上昇)を止めたい場合は、逆にお金の価値を上げれば良い(金利引き上げ)ということになります。

為替については前回のブログの通り、金利が高い通貨は魅力的なので買われて強くなります。円で考えると、日銀が利上げすると為替は円高に動き、他国が利上げするとその利上げした通貨対円では円安に動きます。
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